名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

解説

私達のコンサートのメッセージ

バトンタッチ いよいよその日が近づいてきた。 達成率100%以上となったクラウドファウンディングとういう大きな支援を頂いて、私達のコンサートが始まろうとしている。 前回私のブログの担当週ではそのコンサートからストラヴィンスキーの「春の祭典」、そ…

自作曲あけすけ解説シリーズ②「夜の窓辺にて」~楽曲編その1~

~前編~ 気づけば。もう6月も中旬に差し掛かろうとしています。来る6/26、名作同は1年ぶりにコンサートを挙行するわけでして、今はその準備に追われております。そうわけで、ブログの更新が1週間遅れたことはご勘弁を……と弁解させてもらったところで、今回…

【音楽理論】進捗発表①(基本的な定義:音空間~スケール)

こんにちは!なんすいです。 最近、研究っていうほどではないけれど和声理論で考えていることがあって(近々ちゃんとした形で出すつもりです)今回はその導入部分を記事にします。 ちょっとだけ数学っぽい話になります 離散的音空間 導入部分でやっているの…

土俗性と祭儀性について

祭儀 来る6/26にはいよいよ我々名作同のおくる第4回ピアノコンサートがライブ配信される。 nu-composers.main.jp また、これに関わるクラウドファウンディングもおかげさまで達成し、現在ネクストゴールチャレンジとなております。御礼を申し上げるとともに…

自作曲あけすけ解説シリーズ①「夜の窓辺にて」~ライナーノーツ編~

私たち名大作曲同好会は、芸術に向き合いながら表現を模索する仲間たちを募集しています!!! 芸術を磨きたい方、発信の場を探している方、芸術家を応援したい方、私たち「名作同」の会員になってみませんか??? 気になる方はHPから気軽にお問い合わせあ…

「四季を巡る」自作解説④ 榊山大亮「last day of summer for 2 pianos」

last day of summer for 2 pianos 先に行われる名大作曲同好会第4回「ピアノコンサート」。今回はコロナ禍という未曾有の事態にあってオンライン配信でお送りすることになった。 nu-composers.main.jp 他のメンバーも書いていることかも知れないが、配信コン…

「四季を巡る」自作解説③ 榊原拓「星色の水面」

我々は、かつての四季を失いつつあるだろう。 こんばんは。榊原です。センセーショナルな見出しを書いてしまいました。さて、今回はピアノコンサート用に書き下ろした曲「星色の水面」について書きます。 これは楽譜の表紙の一部 過去の記事にも書きましたが…

「四季を巡る」自作解説② 冨田悠暉「巡るものたちの輪舞曲」

どうも、冨田です。 ちょっと前までトイドラと名乗っていましたが、最近はアート活動の時には本名で通すことにしています。 冨田悠暉フェイス そんなことより、コンサートですよコンサート。 あれは正直面白い企画になりました。 ぶっちゃけて言うと、コンサ…

「四季を巡る」自作解説① なんすい「鏡の都市Ⅰ『秋』」

こんにちは、なんすいです。 好きな季節は冬です。 このたび、6月26日(土)開催予定の第4回名作同ピアノコンサート《四季を巡る》のために、『鏡の都市Ⅰ「秋」』という曲を書かせて頂きました。 曲集『鏡の都市』について 私の実家はでかい川とでかい山に囲…

スペクトル学派の技法 初級編②

~前回~nu-composers.hateblo.jp 今回は、実際にスペクトル学派の技法を使ってどのように作曲するのか、自作曲の解説を通してお教えします。 【もくじ】 「変調」で素材を増やす 変調とは スペクトルの弱点、それは―― 次の曲に向けて 「変調」で素材を増や…

スペクトル学派の技法 初級編①

音楽は時代と共に変化しています。 その変化には2つの側面があって、それは文化的な変化と技術的な変化。 つまり、時代の流れの中で過去の価値観が新しい価値観に塗り替えられていくのが前者、 技術が発展して昔できなかったことができるようになるのが後者…

個人的音楽が芸術なら、青木龍一郎も芸術家ではないのか ―「HASAMI GROUP=現代音楽」説―

”現代音楽” 個人主義の台頭 HASAMI GROUPに見る個人主義 1.ありがとう 2.てて様 3.景色がほしい 総括 HASAMI groupは現代アートではないか ”現代音楽” 現代音楽という言葉ができてから、いったいどれほど経ったのだろうか。今様色が今や今様ではなく、…

我が国の作曲家シリーズ「番外編2」

我が国の作曲家シリーズ 久しぶりのこのシリーズだが、今回はこのシリーズで取り上げるような忘れられてしまった作曲家でもなければ、無名のままひっそりと消えた作曲家でもない。確固たる仕事と、足跡を残し日本音楽史にその名を刻んだ作曲家2名である。無…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 最終話「実用と譜例」

前回までで、ロクリア旋法がだいぶ実用的ということが分かっちゃいました。 ここまできたら、後は作曲するだけ。というわけで、僕が実際にTLTを用いて作曲したピアノ曲集、「夜の窓辺にて」からいくつか譜例を見てみましょう。 【もくじ】 譜例1:「あめん…

マレーシアの今を聴く

マレーシア 我々はマレーシア生まれのコンテポラリー作曲家を何人挙げられるだろうか。 そしてそんなマレーシアの作曲家のなかから、結構な頻度で武満作曲賞を受賞する作曲家が登場してきていることを知っているだろうか。 日本人の悪いところでもあるのが、…

「あなたも作曲家になろう」菱川伸也×冨田悠暉

あなたも作曲家になろう 今回の「あなたも作曲家になろう」企画では、僕は2つの曲を編曲させてもらいました。 やっぱり会長たるもの、常に曲数で下っ端たちを凌駕して威厳を見せつけていきたいですよね(?) 実際にはヒラの会員たちが優秀すぎて焦ってるだ…

「あなたも作曲家になろう」Yo-yoh/DENPAMARU☓榊山大亮

あなたも作曲家になろう 新型コロナウイルス 名作同の企画「あなたも作曲家になろう」では、私はもう一曲参加をさせていただいている。その楽曲は、本企画の公募の中で唯一といってもいい、完全な楽曲として投稿されてきたものであった。そしてそのテーマは…

「あなたも作曲家になろう」雀句×宮崎雄也

あなたも作曲家になろう 「あなたも作曲家になろう」に今回ゲストで参加させて頂きました、宮崎雄也と申します。 「せっかく曲書いたんだし、解説もやりたいなー」なんて思っていたらトイドラさんから依頼が来たのでニヤニヤしながら書いております。 結果的…

「あなたも作曲家になろう」Yo-yoh/DENPAMARU×冨田悠暉

あなたも作曲家になろう いきなり余談から始めましょう。 トイドラ会長ことわたくし冨田には、ネーミングセンスがあまりありません。 名作同の1stアルバムは「名作同オルゴール企画」とかいう町おこしイベントみたいな名前してますし、そもそも「名大作曲同…

「あなたも作曲家になろう」生きた根欠片×なんすい

あなたも作曲家になろう こんにちは!なんすいです(⁎˃ᴗ˂⁎)最近Twitterアカウントが凍結してます(⁎˃ᴗ˂⁎) 「あなたも作曲家になろう」企画に私も参加させていただきました! 編曲したのは、生きた根欠片さんが送って下さった鼻歌のメロディです。 数秒の短いフ…

「あなたも作曲家になろう」にゃんにゃんxRed Cat Theater

あなたも作曲家になろう こんにちは~、Red Cat Theaterこと榊原です。最近サメになりました。 本日は「あなたも作曲家になろう」の曲解説をしたいと思います。 ということで www.youtube.com こちらがにゃんにゃん氏作曲、ワシ編曲の「迷走するリビドー」で…

「あなたも作曲家になろう」ふらったぁ☓榊山大亮

あなたも作曲家になろう 当会の会議でその企画が上がった背景には明らかに中国武漢に端を発する新型コロナウイルスの影響があった。そしてその流行の中、エンタメは次々に中止に追い込まれ、当会の企画もどんどん予定が狂って行ってしまっていた最中だった。…

トイドラ1stアルバム「いなかぐらし」を語る

最近名作同の方では、過去に出したCDをストリーミング配信するという事業に手を出しています。 今のところ、1stアルバム「名作同オルゴール企画」と2ndアルバム「机上の空中散歩」が配信されてます。 国内外のあらゆる配信サイトで配信されてるので、ぜひお…

グリッチアートに挑戦してみた

はじめに こんにちは。gyoxiです。 4月になってからまーーー忙しいわ朝が早いわ眠いわで大変、大変でございますが、まあなんとか生きております。 さて最近のことですが、ニコニコ動画にて趣味のクソ動画漁りをしていたところ、このような動画を見つけまし…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑨終 「Rainy Phonon (good-bye edition)」by トイドラ

PHONONが閉店した。 これは僕にとって、決して小さな知らせではありませんでした。 別に行きつけだったわけでもなく、店長と見知っていたわけでもなく、たまに大盛カレーをつつきに行く程度の小さなカフェ。 それにもかかわらず、その閉店を耳にしたとき僕は…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑧ 「Daydream on the Line」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 またしてもネコ。 ということで今日も今日とて「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。 今回は「Daydream on the Line」についてお話しさせていただきま…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑦ 「Illegal Utopia Nagoya」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 これもネコ。 ということで昨日に引き続き「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。 今回は「Illegal Utopia Nagoya」についてお話しさせていただきます…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑥ 「Triangle (not) Bossa」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 これはネコ。 ということで今回から三回連続で「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。今回は「Triangle (not) Bossa」についてお話しさせていただきま…

「机上の空中散歩」収録曲を語る② 「18時のクラレット」by なんすい

2. 18時のクラレット どうも、なんすいです。 実は夏くらいからブログ執筆班に入れて頂いてたんですが、なんだかんだ1記事も出せてないまま秋が来て冬が来てコロナウイルスが来て、今回の曲解説が初めての記事となってしまいました。いろんな方々にごめんな…

「机上の空中散歩」収録曲を語る① 「mad」by Kosuke T.

先日発売した名作同2ndアルバム「机上の空中散歩」。 特徴的な曲が並ぶこのアルバムですが、一体どんなコンセプトがあってそれぞれの曲が作られているのでしょうか。 今回は、作曲してくれた会員たちにちょっと語ってもらいましょう。 1日目は、アルバムの1…