名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

2019-01-01から1年間の記事一覧

本家紅白歌合戦がゴミクソつまらないので「ぼくのかんがえたさいきょうのこうはくうたがっせん2019」を発表する

こんにちは。突然ですが紅白歌合戦ってクソですよね。毎年大体同じ人間が出るし、というか故・ジジイのアイドルグループが幅をきかせているし、曲はつまらないし、演歌歌手が出てきたかと思えば歌唱中にけん玉やったりなんだり。嗚呼視聴率嗚呼視聴率!音楽…

私とクリスマス ~榊山の場合~

陰陽五行説 ある人には幸せな家族の群像の象徴、ある人にはひねくれた思いを持つに至った元凶の日そして巷には「不安を懐きつつもそれを埋め、あるいはそれから目を逸らしながら」24日、25日を迎える。懊悩と享楽と、愛と欲望のまにまに聞こえる喘ぎ声の協奏…

クリスマスにまつわる回想ができない 〜榊原の場合〜

クリスマス。それは幼気な子供たちが、赤い服に身を包んだ老人が枕元にプレゼントを置くのを楽しみに待つ行事であり、男女がキャッキャウフフと過ごす日であり(死ね)、イエス・キリストが生まれたとか生まれてないとか、セント・ニコラウスがどうのこうのと…

自作曲「Holy Night Solitude」解説 ~コンセプト設計、作曲から反省まで~

僕はクリスマスが嫌いです……。 いきなり何だよって感じですが、まあとにかく嫌いなのです。 みんな俗っぽくウカレているし、街は人々の欲望でパンパンに膨れ上がるし、電車も店も混むしバカップル共が目に障るしで、良いことなんかありませんよ。 確かに、子…

サンタクロースはもういない ~gyoxiの場合~

サンタクロースはいない。そうわかってしまった今、クリスマスというものに特別な思い入れがある訳でもなく、特に楽しさを感じることもない。 最近では、自分はロクに片付けも料理もできないしこのままじゃ孤独死するなぁ、支えになってくれる人が欲しいなぁ…

作曲家の技術 - クリスマスピースを作る

作曲の技術 今日の記事はとても長いので目次を作ってみました。 序文 1.はじめに知っておくこと 2.元にする曲をいくつか選ぶ 3.各原曲の利用特性を知っておく 4.序盤を書く 5.中間部を書く 6.終盤を書く 7.仕上げ あとがき 序文 いつも現代音楽やクラシック…

クリスマスの思い出 ~人生を変えた贈り物~

もう2019年も終わりが近づいてきましたね、sawapyです。 さて普段はテーマが自由の名作同ブログですが、今回のクリスマスをテーマにしよう、ということで僕の人生を大きく変えたある年のクリスマスの思い出について語ろうかと思います。最後まで僕の思い出語…

クリスマスナンバー・クラシック編

メリー・クリスマス 前回今年最後の担当記事と言いましたが、クリスマス特集をやるという会長の意向でカムバックしてきました。どうも榊山です。 時は12月、クリスマスの音が迫ってきますね。 恋人の時間?ミサの時間?サイレントナイト?ホーリーナイト? …

クリスマスにまつわる回想 ~トイドラの場合~

この頃寒くて仕方がない。 年の瀬が猛烈な勢いで迫ってくるので、その足音のあまりのすごさに思わず怯んでしまう。 来年で22歳になる僕だが、20歳を過ぎてからの時間の経ち方が10代の頃のそれとあまりに違って、少しばかり怖い。 このままの勢いで年を取るな…

独断で選ぶニュースを音楽で2019

2019年から2020年へ 2019年もあと僅か。 すっかり師走の只中ですが、皆様いかがお過ごしですか? 今年は個人的に大きな転機になった年でしたね。弟子の活躍により、自分のこと以外にものアチコチ飛び回ることが増え、仕事面でも大きな激震があったりとてんや…

「君が代」はハ長調ではない 〜日本音楽の真実を暴く〜 その②

前回→ 「君が代」はハ長調ではない 〜日本音楽の真実を暴く〜 その① - 名大作曲同好会 nu-composers.hateblo.jp ――現代の日本で、陽旋法は曲解を受けている。 ――勘違いされた”陽旋法”は歌謡曲などに乱用され、いかにも”日本古来の”顔をして居座っている。 ――…

機械学習を用いた楽音分離システム「Spleeter」が凄い

最近どえらい寒くなってきたじゃんねぇ…どうも、sawapyです 音響信号処理の世界に凄いヤツが登場してしまいました。その名も Spleeter つい一ヶ月ほど前に公開されたばかりです。しかも無料。 今回の記事では、コイツが一体何者なのか、技術的な話(なるべく…

新井素子著「・・・・・絶句」に見る、ライトノベルの源流

新井素子という小説家を知っていますか。 高校生にしてSF作家デビューという所謂天才で、デビュー時にはあまりに特徴的すぎる文体のせいで、賞の審査員からブーイングを食らったものの、唯一べた褒めした星新一がごり押ししたおかげで受賞したというエピソー…

授産と音楽教育 - 在野で戦うということ

レッスン風景 音楽というものは、あるいは芸術というものは一般専門的な訓練を要し、一生を捧げた道でその人なりのスタイルを確立し、表現し続けるものであり、それは英才教育に始まる門閥教育の賜物である。 くだらない話である。 芸術というものはそもそも…

トリップへようこそ~サイケデリックトランスの世界《前編》

はじめに こんにちは、gyoxiです。 さて、今回はサイケデリックトランスについてのお話になります。 nu-composers.hateblo.jp 過去の榊原さんの記事でもちらっと取り上げられていたのを覚えていらっしゃる方がいるかもしれませんね。 で、私、高校時代 「は…

湯浅×新海の比較文化論 〜湯浅政明の芸術論〜 【トイドラ的映画監督批評 後編2/2】

!注! この記事は、湯浅×新海の比較文化論 〜湯浅政明の芸術論〜 【トイドラ的映画監督批評 後編1/2】 - 名大作曲同好会 の続編です。 nu-composers.hateblo.jp 「メッチャ共感できる~」は価値か まとめ(と不穏な次回予告) 「メッチャ共感できる~」は価…

なんだかんだ言って子供向け番組が一番シュールな番組が多い

第一部「みんなファイテンションシリーズを見ていたのにファイテンションシリーズのことを忘れて今を生きている」 こんにちは、榊原です。他人の幸福を許しません。 突然ですが、この前Twitterで「アイ・フィールド」という短編アニメを見つけまして 【お知…

音楽のギネス記録?

ギネス 小学校で音楽の基本、つまりは楽譜の基本を習ったときに皆さんは気になりませんでしたか? え?何がって? 音楽のギネス記録ですよ!! f(フォルテ)が2つになるとff(フォルテシモ)になり、さらに3つになればfff(フォルテシシモ)になりま…

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」騒動に見る・芸術の斜陽&現代の病

私たち名作同が活動している名古屋では、3年に一度大きなアート作品の展覧会があります。 国内外のアーティストを呼んで愛知県芸術文化センターで盛大に開かれるその祭典の名は、皆さんご存じ 「あいちトリエンナーレ」 です。 草間彌生が参加したこともあっ…

「君が代」はハ長調ではない 〜日本音楽の真実を暴く〜 その①

どうも、会長のトイドラです。 今更気づいたんですが、僕今んとこブログに音楽関連の記事を何一つ上げてないんですよね。 作曲同好会の会長のクセに、音楽系の記事を書けないと思われるのはマズい。 というわけで、そろそろ会長っぽい記事を書くことにしまし…

音楽発信とTwitter

みなさんこんにちは、sawapyです。こちらのブログでははじめましてですね。 ・・・ところでみなさん、Twitter使っていますか? 今やアカウント数は日本だけでも延べ4000万、多くのユーザーを抱えるSNSに成長しました。 何を隠そう、名作同も僕もTwitterを情…

渋谷系の時代② 小山田圭吾編

~前回の記事~ どうも榊原です、ご機嫌麗しゅう。 さて、書いた本人すら存在を忘れかけていた不定期すぎてもはや不連載が再開します。 今回は小山田圭吾編ということで、フリッパーズ解散以後の小山田圭吾の軌跡を辿っていきます。それではレッツゴー。 ソ…

月の光ものがたり

月 日本には月を楽しむ風情ある文化があります。「中秋の名月」「十六夜」「朧月」月にまつわる言葉もたくさんあって、どれもとても雰囲気がありますね。 そういえば今日は今年の中秋の名月に当たるそうですね。 月を見あげて様々に思いを巡らせるのは日本人…

湯浅×新海の比較文化論 〜湯浅政明の芸術論〜 【トイドラ的映画監督批評 後編1/2】

!注! この記事は、新海誠は嫌いじゃないが「君の名は」は嫌いだ 〜新海誠の芸術論〜 の後編です。 nu-composers.hateblo.jp いや〜荒れましたね前編。 正直荒れるだろうと思って書いた記事でしたが、ちゃんと荒れたので 「アッちゃんと荒れたなあ」 と思い…

『プリンセスチュチュ』のススメ~クラシックと仲良くなるために~

はじめに こんにちは、gyoxiです。 突然ですが、皆さんはクラシックはお好きでしょうか。 「勉強のお供によく聴いてるよ!」とか「寝るときに聴くと落ち着くわ~」って人もいると思いますが、「むつかしそうだなぁ」「なんか...聴けるようにはなりたいけど..…

鬼畜系漫画に触れるまで

プロローグ 高校二年生の春。 次の年に受験を控えてはいましたが、モチベーションが1ミリもなく、というより微塵も沸いてきませんでした。とはいえ、志望校もないままズルズル3年生になったところで、受験しても落ちるのは目に見えているのも事実ではありま…

高等な遊び、以心伝心

以心伝心 世の中に音楽は一体何曲あるのだろう。それこそおびただしい数の音楽が存在するだろうが、これらを似た感じの曲に整理していったら、どのくらいの種類にまとまるのだろうか。 似た曲を聴くと必ずパクリだと騒ぎ立てる 「自称音楽通」 が現れる。 冒…

吹奏楽コンクール課題曲 難曲史

真夏の祭典 まだまだ夏真っ盛り、暑い日に体力も奪われがちですが皆様お元気ですか?私はなんとが生きております。 さて音楽の世界で夏といえば「吹奏楽コンクール」を思い起こす方も少なくないのではないでしょうか。吹奏楽の甲子園とも言われる文科系部活…

美的音楽聴取とプラクシス的音楽聴取 〜あなたはどちら?〜

突然ですが、あなたは「美的音楽聴取」と「プラクシス的音楽聴取」という言葉を聞いたことがありますか? 詳しくは以下の論文を読んでいただければわかると思います。↓↓ ci.nii.ac.jp 簡潔にまとめると、「美的音楽聴取」とは、美を最優先として、音楽教育を…

「特殊音楽研究会」を忘れない

突然ですが、 「特殊音楽研究会」 という名前の非公認サークルを知っていますか? 現在でもTwitterアカウントは残っているものの、その更新は久しく途絶えてしまっていますね。 twitter.com 今日は、この特殊音楽研究会についての思い出を書いていきたいと思…