名大作曲同好会

“音楽”を創る。発信する。

「あなたも作曲家になろう」雀句×宮崎雄也

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あなたも作曲家になろう

 

「あなたも作曲家になろう」に今回ゲストで参加させて頂きました、宮崎雄也と申します。 

「せっかく曲書いたんだし、解説もやりたいなー」なんて思っていたらトイドラさんから依頼が来たのでニヤニヤしながら書いております。 

結果的に他の4名の方々とはかなり違うアプローチで曲を書いたので、解説についても少々違ったアプローチで書いていきます。 

 

1.使用機材 

VST 

u-he / Hive 

Heavyocity / Evolve 

Heavyocity / Damage 

Lennar Digital / Sylenth1 

Spitfire Audio / Albion (Legacy) 

Native Instruments / GuitarRig 5 

Neural DSP / Fortin Nameless Suite 

Naughty Seal Audio / Perfect Drums 

Impact Soundworks / Shreddage Bass 2  

Audio Imperia / Scenes From The Multiverse Vol. 1 

 

Sample 

Vengeance Sound / Vengeance Essential Clubsounds Vol.1 

 

Guitar 

Jackson Guitars / JS Series Dinky Arch Top JS22-7 DKA HT 

 

2.編曲について 

原曲を書いた雀句さんとしてはTrap Beatが書きたかったようで、実際それっぽい音が鳴っていたのですが、そういう音楽を私はやってこなかったので、そのメロディが「らしく聴こえる曲」を書こうと決めました。 

この時期たまたまMick Gordonの音にハマっていて、Doomの曲を聴いていたワケですが、Synth,Guitar,FXの方向性とメロディの方向性がバッチリ合いそうだったので、この方向性で書きました。 

曲名はそういう安直な理由でつけたものです。 

 

www.youtube.com

 

3.メロディを鳴らす 

まず最初に与えられたメロディを少し変奏してPluckを鳴らします。これだけでだいぶそれっぽいです。ここからMick Gordon的な音にしていきます。以下の譜面は最初に与えられたメロディです。 

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4.BassとGuitarのOrchestration 

今回オーケストラは鳴っていませんが、考え方はオーケストラと同じです。 

上から下までしっかり鳴らしてあげないと、この手の曲はカッコよく鳴りません。 

そしてこの曲のキモはBassとGuitarです。そこをしっかり作ってあげれば、後は難しい事を考えずに書けます。 

 

まずバリバリしたSaw Bassを鳴らします。Bass Guitarも同時に鳴らすので、ローは容赦なくカットして良いです。するとこんな音が出ます。 

 

 

 

ここでBass Guitar追加です。基本的にBass GuitarはDI1本とAmpを通した音を1,2本鳴らすことが多いです。足すとこんな音が出ます。 

 

 

 

まだ少し薄っぺらいですね。ミッドが少し足りてないのでしょう。そこでPianoを鳴らします。Pianoの倍音がこの足りない音域を補ってくれます。しかしここで普通にPianoを鳴らしても曲の方向性と合いません。さて、どうするのかというと答えは簡単です。Amp Simulatorを通します。Amp Simulatorを通せば、今回の曲と音色が合いますし、Amp Simulatorを通すことでPianoの余計なハイを自然にカット出来ます。するとこんな音が出ます。 

 

 

 

上から下まで鳴った、だいぶ迫力のあるBassになりました。今回はあらかじめサンプリングされた音源(Heavyocity / Evolve)を使いましたが、Piano音源にAmp Simulator通してあげれば基本的に同じような結果が得られます。 

 

音全体に少し推進力が欲しかったのでSynth Bassを4分音符で刻ませます。あとはここにGuitarを左右1本ずつ録ってあげれば曲の大枠の出来上がりです。するとこんな音が鳴ります。 

 

 

 

ここまで出来てしまえばあとは与えられたメロディを使って、FXやDrumを追加し、無理なく曲を展開させるのみです。ガチャーン!!!!ドコスコー!!!!シュウィィィィンン!!!!ドギャアァァア!!!!って感じです。 

5.終わりに 

メインのBassが書けてしまえば、あとは聴いた通りの音なので解説はここまでにしようと思います。 

 

Trailer的な音とは言え、やはりやっている事は自体はDjentであるため、このメロディやリフを他の楽器にパスしてあげて、もっと曲の尺を稼いであげても良かったかもしれませんし、Guitarのチューニングについても、もっと落として、よりMick Gordonらしくしてあげても良かったかもしれません。 

長々と書いたBassとGuitarのOrchestrationは、実はこの曲を書く以前から何度もやってきたものではありましたが、後半のDjentないしMetalな音に展開させていくタイプの曲で使うのは始めてだったたので、なかなか学ぶことが多い曲になってくれました。 

 

メロディラインもまず自分では思いつかない音で、シンプルかつ超カッコよかったので楽しみながら1日で書ききってしまいました。 

普段の名作同のキレッキレなContemporaryの感じからはだいぶ遠い音が出せて満足しています。 

いつかそういう音は出してみたいと思っているので、その時はまた御世話になれればと思います。 

お誘い頂き、ありがとうございました! 

 

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