名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年よかった曲

[前書き]もういくつと数えることもない。なぜなら明日はお正月なのだから。 2023年の3月に私が東京行きの新幹線に置き忘れたイヤホンは、誰かに拾われ今頃どこかの警察署で保管されている。いや、もう捨てられたかもしれない。でももうそんなことはどうだっ…

変拍子ソングあれこれ

どうも、作曲家のトイドラです。 今年に名作会の会長をなんすい新会長に譲り、以来ジリジリと地道に音楽活動を続けてきました。 その結果、どういうわけかYouTubeチャンネルで1.7万人ものチャンネル登録者を得ることができました。 正直、1年目でこんなこと…

RMCチャンネル人気動画ランキング2023

RMC 年々、年末の雰囲気がなくなりもう師走になって私の担当も年内最後になったとは思えない状況です。相変わらず各種感染症は減るどころか、過去にない流行となっていますし、世相も荒れるばかり。嫌なご時世でしたね。今年は個人的にも環境の変化が大きく…

香水屋さんで変わった香水に出会う

こんにちは、なんすいです。 使っている香水が無くなってきたので、香水好きの友達と一緒に新しいものを買いに行ってきました。 私は香水ぜんぜん詳しくないので、友達に案内されるがまま、たぶん合計70種類くらいの匂いを嗅ぎ比べたと思います。 鼻がとても…

俺がエスペラントやる話〜検定受験編〜

皆さんお久しぶりです、ぎょくしです。そして今回は、またまたエスペラントの話です(深刻なネタ切れ)。 前回までのあらすじ エスペラントにハマって、そして一度は離れたものの、「あんだけやったのに話せないの勿体なくね?」という天啓が降ってきたことに…

ヒットチャート世界一周2023 アフリカ・アメリカ・オセアニア編

~前回までの記事~ nu-composers.hateblo.jp nu-composers.hateblo.jp というわけで今回で最終回です。アフリカ〜オセアニアまでサクッと回って日本に帰りましょう。なぜサクッとかというと、アフリカのチャートが南アフリカ共和国しかないからです。サハラ…

人は鳥に憧れる

鳥 作曲家といっても何も特別なことはなく、単なる人なのだ。だから多くの人と同じように、感動や内発的な表現の対象が偏ってくる。風に何かを感じ、花の匂いに季節を見て、鳥の姿に憧れを抱くのだ。もちろん多くの人と感動のポイントが違ったり、そう言った…

音列からスケールを生成する(べき生成スケール前編)

こんにちは。なんすいです。 今回の記事では、前回「チャーチスケールの近縁を探す」で紹介した用語を一部断りなしに使うので、記事最後の用語集を眺めてから読むのをおすすめします。 https://nu-composers.hateblo.jp/entry/2023/10/15/190000 前回の記事…

東方曲紹介~東方幻想郷・東方紅魔郷編~

"> こんにちは。夜の人はこんばんは。朝の人はドブレーラーノ。名作会では東方企画が動き出しそうなので、今回は自分の好きな東方の原曲及びアレンジ曲を挙げていきたいと思います。好きな曲と言いつつ紹介したいだけの曲も含まれていますが、そこら辺はご了…

Corneliusのライブに行った

Corneliusのライブに行きました。 コーネリアスのライブ自体はすでに何回か行っているのですが、今回のツアーは過去10年くらいのツアーで最もコンセプチュアルなツアーだったと思うのでここに報告します。以下、コーネリアスを聴いたことない人間をある程度…

は!? -強弱記号の世界

強弱記号 さて皆さんは楽譜をよく読まれるでしょうか? あるいは作曲行為をするでしょうか。 今はDTMが盛んなのでどんどん薄れてゆく概念に「強弱記号」があります。DTMでは「Velocity」というパラメータに統合されていて、これを適当に弄って調節しますよね…

チャーチスケールの近縁を探す

へぇ、ここがメイド喫茶かー。入ってみよう ウィーン 「おかえりなさいませ♡ご主人様♡」 テンション上がるなあ 『名古屋萌え作曲の会』 「お待たせしました♡妖精さんの気まぐれランチです♡」 「今からこちらのごはんに、もっとおいしくなる『魔法』をかけた…

VR空間のバベルの塔〜プロイェクトバベルについて

みなさん、お久しぶりです。ぎょくしです。 最近は金欠にダーツ練習にエスペラント勉強に、色々ありすぎてヒィヒィ言っております、ヒィヒィ... さて、そんな私、最近VRチャットを始めました。VRってなんかとっつき辛いものだと思っていましたが、VR機器がなくて…

ヒットチャート世界一周2023 ヨーロッパ編

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp さて、アジアはあらかた終わったので次はヨーロッパです。とその前にボスポラス海峡を越える必要がありますね。ということで今回最初に聴くのはあの国の音楽です。 トルコ そう、普通にイスラム圏だしヨーロッパなの…

ヘテロフォニーの死 - 西村朗の訃報に接して

西村朗 2023年、収まらぬコロナ禍の中9/7に大きな訃報が飛び込んできた。我が国を、いやアジアを代表する作曲家、西村朗の突然の死である。私は、久しぶりに、いや一柳先生以来だからそれほどでもないが、思わず「えっ!」と声を上げてしまった。西村先生は1…

POP MARTのフィギュアがかわいい

名古屋パルコを適当に歩いていると、見つけました。 「POP MART」という名前のお店。 フィギュアがいろいろ売ってるみたいです。 最初は海外アニメのグッズを扱うショップかと思ったんですが、ポップな雰囲気はアメリカのそれっぽいけど、色味の毒感からはヨ…

ローワン・アトキンソンを訪ねて

"> 初ブログです。本当は音楽に絡めて、だいぶ前にトイドラさんから紹介された、田村文生の「太宰治作『饗応夫人』のための音楽」で書こうかなと思っていたのですが、書いてる途中で何をどう書けばいいのか分からなくなり、おどおどして、おどおどしたまま頭…

ヒットチャート世界一周2023 アジア編

こんばんは、榊原です。私は毎月毎年プレイリストを作成しては公開し続けているのですが、そのために日々ありとあらゆるポップミュージックを聴きすぎて頭が爆発しそうです。最近はクラシックや現代音楽を再び聴き始めたので爆発しています。今日は世界中の…

知られざる東欧シンフォニズムの系譜

東欧諸国 私には交響曲は長すぎる。しかし年に何度か交響曲を欲する時期があると数回前の記事でも書いた。 またやってきてしまった。 ちょっと収まっていて、前回は重い論文的な記事などもあげて、興味は中田喜直などの研究に向いていた。 しかし来てしまっ…

最近の東方の音楽

東方Project最新作「東方獣王園」がついにリリースされました! やったー! 若い人「東方ってなんですか」 ↑!?!!!?!!?!!???? 東方Projectとは (トウホウプロジェクトとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 『東方Project』とは、ZUNが運営する個…

俺がエスペラントやる話〜八ヶ岳編〜 後編

前回までのあらすじ nu-composers.hateblo.jp クッッッソサボってたけど、ようやくエスペラントを本格的に勉強しようと志した私。時を同じくして、「八ヶ岳エスペラント集中学習」なるイベント情報が舞い込んだ。なんやかんやあって参加することになったので…

ジェネリック米津玄師コレクション

2023年も半分以上が経過し、みなさんも薄々気付きはじめているんじゃありませんか。 そう、世の中にはジェネリック米津玄師が多すぎるということに。 ジェネリック米津玄師とは 米津玄師以降に現れたシンガーソングライターの中で元々ボカロPだった者のうち…

ベスト・オブ・コンテンポラリー002「ウストヴォーリスカヤ - その音楽に潜むもの」

ベスト・オブ・コンテンポラリー 一人の現代作曲家の音楽を深く聴き込み、分析を試みる当企画はとにかく準備が大変で全く回を重ねられないままになっていたが、やっと重い腰を上げて一本書いてみようと思い、かねてからの懸案だった作曲家、ガリーナ・ウスト…

ストリートピアノ企画やりますよ!

どうも、なんすいです。 早速ですが、皆さんはストリートピアノをご存知でしょうか? 名前の通り、ストリートにあるピアノ。 …といっても、日本では路上よりも、駅やショッピングモールなどの中に設置されているものが圧倒的に多いです。 公共空間に置かれた…

俺がエスペラントやる話〜八ヶ岳編〜 前編

ご無沙汰です。gyoxiです。 そして今回の話題は、これまたご無沙汰のエスペラントの話です。 あの後どうなったか 以前、私はアニソンやゲームを通してエスペラントに触れ、そして(ちょっとだけ)のめり込んだ、という記事をこのブログにて紹介しました。 ↑の…

科学者のデザインセンス

こんばんは。榊原です。 この前International Conference on Arabidopsis Research(ICAR)という学会に出席してきました。英語能力がカスなのでボコボコにされてきたんですけれども、そんなことはどうでもよくてですね、 こちらをご覧ください。 ロゴがゴミ…

RMCチャンネルとリアルなピアノ演奏の関係

四分音ピアノ 私の個人研究と名古屋作曲の会の活動を繋げ、協力という形で運営していただいているYouTubeチャンネル「RMC」は、このブログの読者の皆様ならすでに登録していただいていることと思う。 基本的には今は日本の作曲家に焦点を当て、忘れられたり…

パブリック・アートとなかよく2

こんにちは! 前の記事で、パブリック・アートを取り上げました。 パブリックアートとなかよく - 名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会) 結構固い感じで締めたような気がなんとなくしますが、今回はあまり固く考えないで実際に名古屋のパブリック・アートを…

無意味/有意味の螺旋 ~音楽の価値に迫る新提案~

お久しぶりの冨田です。 久々にブログを書きます 最近、音楽における「意味」について考えていました。 意味とはつまり、「その音楽がこの世に存在する意義」のことです。 作曲をするうえで、存在意義のない曲を書くのはツラいですからね。 音楽における意味…

日本のエクストリームミュージック⑨名古屋大学 音楽殺人

6月某日、名古屋大学で行われたエクストリームフリーダム音楽イベント「音楽殺人」、その中で大小様々な音楽グループによる発表が行われたという。果たしてどんな企画だったのか、そしてどのような意図のもとそれらの企画が行われたのか。私はそれぞれの企画…