名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

ローワン・アトキンソンを訪ねて

 初ブログです。本当は音楽に絡めて、だいぶ前にトイドラさんから紹介された、田村文生の「太宰治作『饗応夫人』のための音楽」で書こうかなと思っていたのですが、書いてる途中で何をどう書けばいいのか分からなくなり、おどおどして、おどおどしたまま頭蓋骨が亜空間に飛んでいきそうになるのを必死に抑えることでしか自我を保てない時期が数日続いたのでやめました。嘘だよ。

 

 皆さん、ローワン・アトキンソンって知ってますか?

 

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 知っている人もいるかもしれないし、知らない人もいるかもしれないし、5分の3は知ってるよって人もいるかもしれないし、5分の2は知らないよって人もいるかもしれないし、5分の3知ってるのと5分の2知らないのは同義だろって突っ込む人もいるかもしれないし、俺には突っ込みの才能があると思っていたけど実はボケの方が得意なのかもしれないと人知れず悩む人もいるかもしれないし、そんな風に悩む気持ちも分かるけど前を向いて生きていこうぜと励ます親友もいるかもしれないし、よく分からないのですが、結構知名度はあるのではないかと思っています。どちらかというと年配世代の方が知ってるのかな。「ミスタービーン」と言えば思い出す人もいるかもしれません。

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 ミスタービーンについて長々と説明する気はないのでここに貼ってあるWikipediaのリンクでも見ておいて欲しいんですが、要するにコメディです。ローワン・アトキンソンが「ビーン」という男の役で色々したりしなかったりする話なのですが、1990年にイギリスでテレビシリーズの第1話が放映されるとたちまち人気を博し、世界各国に広まっていきました。映画も2作品公開され、アニメーションなんかも展開されています。また、2012年のロンドンオリンピックの開会式にて、ビーン役に扮したアトキンソンがパフォーマンスを披露したりもしていました。なんかこの頃の五輪は良かったなぁと思います。最近の五輪は……おっとこれ以上の言及は作物公安委員会*1に燃やされる可能性があるのでやめておきます。

 

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 今はありがたい時代で、テレビシリーズについてはYouTubeで見ることができるので、機会があればぜひ見てみてください。特におすすめなのを以下に挙げておきます。

 

 

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 というか全部面白すぎるので、いっぱい話が詰め込まれてるやつも貼っときます。

 

 面白さとかについてはとりあえず見てくださいとしか言いようがないのですが、Wikipediaにもある通り、フィジカルコメディであるという点はミスタービーンの面白さを語る上でかなり大きな要素を担っているように思います。フィジカルコメディなので、英語が分からん奴でも理解できるし、実際私も英語はそんなに得意じゃないのですが普通に楽しめます。あと頭も使わなくていいんで気軽に見ることができる。そういうのもあって世界中で流行ったんでしょう、という分かり切ったことを言っておきます。あとこれも分かり切ったことですが、演技が上手いですね。演技が上手いからこそ映像がするする頭に入ってくるし、やっぱり間合いの取り方とか、一瞬の空気の読み方とかが上手いので見てて飽きない。好きです。付き合ってください。

 暴発してしまいました。私は少女漫画の主人公並みにすぐ好き好き言うので、私の「好き」はハイパーインフレを起こしており、あまり価値がないです。体感10秒に1回くらい何かに好きって言ってる気がします。すみませんさすがに盛りました。でもマジでめっちゃ言う。ゆえに価値なしです。どれくらい価値がないかというと、第二次世界大戦後のマルク(ドイツの通貨)くらい価値がないです。卵10個で3兆マルク~~~!!!

 

タマゴ、それはコダックの生き別れの兄弟

 

 私はミスタービーンからアトキンソンを知り、そこからアトキンソン好きが高じて「ジョニー・イングリッシュ」にも手を出してしまいました。

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 こちらも私の文章力で説明しきるのは難しいのでWikipediaを参照してほしいのですが、ジャンルとしてはスパイコメディ映画で、イギリスの諜報機関MI7に所属するジョニー・イングリッシュの役を演じているのがアトキンソンです。彼はエース・エージェントを夢見ているのですが、ドジを踏みまくりミスばかりしてしまう。でも最終的にはなんかいい感じに事件を解決する、みたいな話です。コメディですが、イギリスが誇る有名スパイアクション映画「007」シリーズの制作スタッフも制作に携わっているらしく、スパイアクションもきちんと楽しめます。


 ジョニー・イングリッシュに関しては、正直あんまり面白くなくて記憶にないのですが、なんでしたっけね……本当に記憶にないです。知らぬ間に宇宙人に拉致されて、ジョニー・イングリッシュの記憶だけをボコボコにされたのかもしれないです。でもかろうじて脳内に残っている1ミクロンほどの記憶を頼りにジョニー・イングリッシュのつまらなさを説明するとするならば、ボケのスケールを筋が置いてきぼりにしているという点でしょうか。ジョニー・イングリッシュは、ミスタービーンと比べて台本が整い過ぎているというか、そういうものがあるんですよね。ミスタービーンは、日常で起こることに対して馬鹿な小ボケを挟んでクスっと笑わせるという割と地に足の付いた笑いで、だからこそ面白いんですが、ジョニー・イングリッシュはスパイという設定で、国家レベルの重要任務を担っていたりする。こういう非日常かつスタイリッシュな舞台のもとでは、お茶の間をクスっとさせるような小ボケは上手い事機能しないんじゃないかなという気がするのです。ボケの大きさに対して設定やら筋の大きさがデカすぎるのが敗因とも言えます。1ミクロンほどの記憶を頼りにこの文章は生成されているのではっきりと断言はできませんが、まあ中らずと雖も遠からずでしょう。

 ちなみにジョニー・イングリッシュを見始めたきかっけですが、YouTubeで「“Mr.ビーンローワン・アトキンソンが私物の愛車でカーアクション!」というタイトルの動画があって、それはぜひ見てみたいと思ったことです。「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」の中で、ローワンが自身の愛車を運転するというシーンがあるという内容です。

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 ローワンは、車の運転にかけてはカーレースに出るほどの腕前で、ミスタービーンの作中でもその腕の良さが垣間見えるシーンが出てきます。確証はないですが、恐らく本人が運転していたのではないでしょうか。

 


www.youtube.com( 8:02からのシーンとか、10:27からのシーンとか。普通にすごい。かっけえ。こんな運転したい。)

 他の動画にも同様の事を感じ取れるシーンがありますが、いちいち挙げるのも面倒なのでぜひ探してみてください。なんでも与えられると思っていると、あの世でちくわになってしまいますよ。あの世でちくわになる唯一の利点は、先祖の霊としてお盆にこの世に帰省する際に精霊馬に乗ることで、ちくわきゅうりという最強のおかずになれることです。そのまま子孫にマヨネーズをかけられ、彼らに食べられることで子孫の身体を乗っ取ることができると思います。頑張ってください。エンジョイ、第二の人生!

 

ちくわきゅうり、それは人生のイデア

 

 先ほどちらっと触れましたが、ミスタービーンにはアニメーション作品もあります。

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 最近は海外のアニメーションの中にも日本のアニメの影響を受けているのかな? と感じるものもあり、お前は自分の道を貫けよとイライラすることもあるのですが、ミスタービーンのアニメーション作品はわりと我が道を行っていて好きです。アニメーションの方もフィジカルコメディになっています。ただ、当然と言えば当然かもしれませんが、やっぱりアニメーションよりリアルの方が面白いのでなんかどうしても暇なときに適当に流しとくくらいしか視聴する場面がない気がします。一応動画も貼っときますが、あまりお勧めはしません。この動画の見どころは、明らかにGoogle翻訳より15段階くらい精度の悪い翻訳機を使った事がまるわかりの概要欄です。意味わかんなすぎておもろい。今どきここまで精度の悪い翻訳機を見つけてくることの方が難しいと思うのですが、一体何を使って訳したのでしょうか? 私としては、地元の中学のヤンキーに委託して翻訳させたか、日本向けのミスタービーンのチャンネルがあまりにも伸びないので翻訳担当者の気が狂って日本語が壊滅状態になってしまったのか、茂木健一郎に家族を拉致された恨みで茂木健一郎を呪ったら何を打ち込んでも変な日本語が表示されてしまうバグに遭遇したか、動物園のワニの死体を食べたか、川端康成の「雪国」(カス小説)を読んでしまったかのどれかだと思うのですが、どれなんでしょう? それだけが気になります。ぜひ皆さんの意見もお聞かせください。

 

 そんなこんなでアトキンソンが出演する作品を色々見ていたんですが、最後に彼のコント作品の話をして終わろうと思います。こちらはバリバリに英語を喋っているので、英語が苦手な方には少々厳しいかもしれません。もちろん私も「英語が苦手な方」に含まれるので、普通に厳しいです。字幕がないと訳が分かりません。発狂しかけます

 

 

 なんというか、めちゃくちゃ上品じゃないですか? 言ってることは結構馬鹿げてるんですが、でもどこか知的な要素もあって、爆笑って感じじゃないけど「フッ」って笑えるって感じです。というか、なんかイギリス英語喋ってるだけでかっけ~となってしまう安易な人間性が炸裂してるかもしれません。あと、宗教ネタや国民性のネタは鉄板なんだろうなという印象を受けます。
 一番好きなのは、初めに挙げたオウムのやつです。オウムのやつは、動画内にある「50年代後半の特筆すべきはそのオウムの尋常でない食欲でした」という一文に惚れ込みました。頼むからそのまま回れ右して小説を書き始めてください。読むから。なんか雰囲気が阿部公房みたいで好き。阿部公房と言えば、私はちょっと前までよく読みもしないくせに阿部公房の小説を舐め腐っているというクソカス舐めプ野郎だったのですが、最近きちんと読む機会があり、読んでみたところめちゃくちゃ面白いことに気が付きました。阿部公房含め、もう本当に色んな人に頭が上がりません。申し訳なさでいっぱいです。ごめんなさい。とりあえずしばらくは阿部公房に足を向けて眠らないように阿部公房の位置を常に把握しておこうと思ったら、もう亡くなっているんですね。なんだか、仲良くしたいと思っていた同級生に結局声を掛けられずに卒業してしまった学生のような気分になってしまいました。悲しいね。
 阿部公房はあの世でどんな姿をしているのでしょうか。馬かもしれないし、鳥かも知れないですね。よもやちくわということはないと思うのですが。


 話を戻しますが、字幕付きのアトキンソンのコントはここら辺しか発見できないのですが、こういうチャンネルがあるんですよね。

 

youtube.com

 

 見てもらったら分かりますが、ここには大量のアトキンソンのコントがアップロードされています。じゃあなんでこっちを見ないのかって? 皆さんもう分かりますよね??

 

 字幕がねーからだよ!!!なんて言ってんのか分かんねーんだよ!!!!!

 

 誰か訳してください。(切実)こんなところで日本の英語教育の敗北を知ることになるとは思いもしませんでした。もう本当にリーディングとかどうでもいいんでリスニングをやっときゃ良かった。まあ自分が英語できない責任を国だけに押し付けるなという話ですが、本当に要所要所しか分かりません。悲しい。

 

敗北者は北へ向かう

 というわけで、なんか眠くなってきたし今回のアトキンソン特集は終わりです。今ブログを見直してみたら、くだらない小ボケが隠し切れないままに噴出していて戦慄しているのですが、これも人の性、仕方のないことでしょう。内容の薄さをボケの手数で乗り切ろうとしていることがバレないうちに退散したいところです。しょ~~~もない小ボケを挟むという行為は母親の子宮にいる時から行っているのでこれだけは負けられないと勝手に感じているのですが、どこかに小ボケ世界大会とかないですかね? ちなみに、産まれた時の第一声は「浜田雅功とチャーハンやったらどっちが美味いん?」でした。このエピソード話せば吉本のオーディション受かるんじゃないかという胸の内を友達に明かしたところ、お前、前世パンダのくせに生意気言ってるんじゃねえよとぶん殴られました。このブログは8割嘘で構成されているのですが、そんな荒れ果てた荒野の中で、「私の前世がパンダである」という事実だけは本当なのです。信じるかどうかはあなた次第。しかし、もし信じてくれるのであれば、今日からあなたと私はお友達だ。

*1:全国の作物プレイヤーを総括する親玉の機関。主食はモンゴルの油。