名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

日本のエクストリームミュージック⑦GROUND-ZERO

こんばんは。日本のエクストリームミュージックの時間がやってまいりました。

今日は夢のドリームチーム、GROUND-ZEROを紹介します。


GROUND-ZERO

あまちゃんの劇伴で有名な大友良英により1990年に結成。1998年に解散。ボアダムス山塚アイヒカシューの巻上光一、サイン波奏者のSachiko Mなど錚々たるメンツが在籍していました。

大友良英はもともと阿部薫などのフリージャズに影響を受けており、その辺の要素を感じさせつつも、当時台頭してきたサンプラーオルタナティブロックとの融合により、完全なるカオスが顕現しています。

 

ちなみにHP見るとステキな文章が読めます。

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ステキな文章

というわけで早速消費してみましょう。

 

ファーストアルバムGROUND-ZEROより

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まあカオスとはいえ全然聴きやすいですよね。音楽として崩壊しきらないところでちゃんと理性保てててえらい。次はライブ音源です。

 

ライブ

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途中で人民解放軍に関する本をよみあげるくだり(10:30くらいから)が面白すぎる。思想が強い。あと31:00くらいからピンク雑誌の友達募集欄(?昔の雑誌にありますよね)を読み上げる裏で絶叫するところもシュール。

セリフが全体的に多くて、全体的にアングラ演劇みを感じてしまいます。

 

ラストアルバムPlays Standards 

youtu.be

曲名に反して演奏がアバンギャルドすぎる。そもそも2曲目のウルトラQとかはスタンダード曲なんでしょうか?

 

このアルバムで驚くべきは、サンプラー奏者のSachiko Mがちゃんとサンプラーを演奏していることです。

サンプラーというのは音を録音してそれを使って演奏する楽器です。が、Sachiko Mは初期音源のサイン波のみを使って演奏してしまうので、このように本来のサンプラーの使い方をしている録音は今となっては貴重です。ありがたがりましょう。

 

ちなみに普段のSachiko Mはこちら↓

youtu.be

 

とまあこんな感じです。普通に聴いてて楽しいバンドなので、みんな聴いてくれると嬉しいです。