~前回の記事~
さて、アジアはあらかた終わったので次はヨーロッパです。とその前にボスポラス海峡を越える必要がありますね。ということで今回最初に聴くのはあの国の音楽です。
トルコ
そう、普通にイスラム圏だしヨーロッパなのかかなり怪しい地域、トルコです。正直何が流行ってるのか未知数過ぎます。
チャートを見ても全然わかりません。ヨーロッパに隣接してるし何ならEUに入ろうとしているのに全然文化圏が異なるのが窺い知れます。
*Pick Up*
Halodayi &Azer Bulbul - Aman Guzel Yavas Yuru
トルコのフォーク歌手、Azer Bulbul が1998年に発表したAman Guzel Yavas YuruをHalodayiが現代風にリアレンジしたもの。
Aman Guzel Yavas Yuru自体は古典音楽のようで、色んな人が演奏している動画がたくさんありました
現代風リアレンジの現代風リアレンジと言ったところでしょうか。
Melike Şahin - Diva Yorgun
こちらはより現代的な雰囲気ですね。
Melike Şahinはトルコのシンガーソングライターで、相当著名な人物のようです。カンヌ国際映画祭で歌唱を披露するほど。この「Diva Yorgun」もバカ売れしたらしく、「Diva Yorgun II」も作られたようです。マツケンサンバかよ。
現代的な中にも、やはり強すぎるトルコ成分がありますが、さすがに微分音は駆逐されてしまっています。それはそれで悲しい。
さて次の国から名実ともにヨーロッパに突入です。
フランス
フランスと言えばフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」っしょ!くらいには認識が終わっているので普通に楽しみです。ちなみに3年前は特に面白い曲がなかったので全然記憶に残っていません。
あんま面白くなさそーな匂いが既に漂っています。
*Pick Up*
Soolking ft. Gazo - Casanova
西洋人の中でラップが永久に流行り続けていることがよくわかりました。
この曲ともう一曲以外全部ラップでビビりました。流石にラップ好きすぎる。
しかもこの歌手はイギリス出身なので、フランスのチャートは普通に崩壊しています。
ドイツ
フランスときたら次はドイツでしょう。ドイツといえばクラフトワークがいたりテクノの聖地とかがあったりで電子音楽が強いイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか。
*Pick Up*
Yung Yury & Damn Yury - TABU.
普通に全然良いと思ってないので何とも言えませんが、4つ打ちのアップテンポの曲が流行ってるんだなと思いました!
Joost, Ski Aggu & Otto Waalkes - Friesenjung
これはもしかしてもしかしすると日本のパラパラが元ネタだったりするのでしょうか。ユーロビートを魔改造した謎の日本音楽が本場に逆輸入されているのだとしたら普通に面白いなと思います。
このまま永久にくそつまんね~ラップを紹介し続けることになるのではないかと危惧していましたが、すくなくともドイツはそうはならなくて良かったです。良かったとは言ってもという感じではありますが。
あと、この2曲に限った話ではなく、ドイツのチャート全体的に言える話なんですが、かなり単純な四つ打ちが多い気がします。流石テクノの聖地といったところなのか、あるいはクラウトロックをいまだに引きずっているのかわかりませんが、お国柄なのでしょう。
イギリス
定期的にビッグネームを輩出しているイギリス。ちなみに私は最近デッドチェスターばかり聴いています。だからデッドチェスターがランクインしていると嬉しいです。絶対にありえませんが。
*Pick Up*
Olivia Rodrigo - vampire
アルバムに収録されているverの方がこれぞイギリスポップスという音をしていたので紹介という点ではよかったのかもしれませんが、ライブバージョンのオーガニックさが案外好みだったのでこちらの方のリンクを載せてみました。
まあOlivia Rodrigoはアメリカの超有名シンガーなのでイギリスの歌手とかではないんですがね。
Peggy Gou - (It Goes Like) Nanana
ってオイオイオイオイ~~~~デッドチェスターとまではいかないまでも、ゴリゴリのリバイバルやないかい~~~~!!!!
peggy gouは韓国出身のDJでドイツを拠点に活動しているようです。DJらしく、過去の音楽への目配せが効いた感じに仕上がっておりますね。ロンドン居住歴もあり、イギリスともかかわりがある様子。どおりで。
イギリスはちゃんと歌ものもランクインしており安定感あるな~と思います。
ただ、イギリスのチャートなのにイギリスの音楽が全然ランクインしねえ......というところで気づいたのですが、全世界の人間がなぜか自国の言語で歌ってくれるので、自国の音楽を聴くとかそういう意識とかがあんまりないのかもしれないですね。
スペイン
我々が安直に想像するスペイン音楽は別に主流なスペイン音楽ではないので注意したいところですが、じゃあ主流のスペイン音楽とは何かと問われると困るのでした。
先に言っておくとほぼ全部くそつまんね~ラップだったのであまり紹介する気力がないです。
*Pick Up*
Maluma - COCO LOCO
これはちょっと面白かったです。トラップではあるんですが、あまり聞かないタイプのリズムでかつなんか民族音楽っぽい旋律が鳴っております。これがスペインなんでしょうか。違いました。コロンビアでした。流石旧宗主国は違うなぁ! と思ったんですが、これは日本で定期的にKpopブームが起きるのと同じ現象ですか?(多分違う)
こちらはスペインの歌手です。なんかのコンテストにこの曲でエントリーしたら、結構圧倒的な支持を受け、そのままスペイン国内でも売れて有名になったみたいです。何たるサクセスストーリー。
なんかイカ天におけるたまみたいで良いなと思いました。
さていかがだったでしょうか。私は、ヨーロッパは文化的に近くてあんまり差異がみえなくてつまんね~なと思いました。ただそのなかでもイギリスとドイツは少し異質なような気もします。その国の文化はやはりその国の歴史に強く影響をうけてしまうのかなんなのか。さてお次はユーラシア大陸からアフリカ大陸へと移動、というところで第三回へとつづく。