名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

研究発表

「音楽ガチ分析チャンネル」の紹介 ~YouTuberへの問題提起~

どうも、名作会会長のトイドラこと冨田です。 僕は最近、YouTubeで「音楽ガチ分析チャンネル」を開設しました。 ポップス、クラシック、ジャンル問わずいろんな音楽を理論分析するチャンネルです。 そんな音楽分析でいいのか で、「なんでいまさら???」と…

RMCチャンネル人気動画ランキング2022

RMC 皆様、今年も押し迫ってまいりました。流行病がちっとも収まらない中、ノーマスク批判をするとすぐ炎上するようなクソな世相をあざ笑いながら、今日も完全防備の生活をしています。 さて2021年ランキングは今年の年初に発表しましたが、今年は年内にラン…

コンクール受賞者を追う 第1回日本音楽コンクール

コンクール本選演奏 続くコロナ禍のなかで音楽というコンテンツ自体にも、喜ばしい方向ではない変化が出てきている。その一つに作曲コンクールが挙げられるだろう。通常作曲コンクールは譜面審査を抜けた本選で、その作品をオーケストラが演奏し、聴衆と審査…

回顧へと向かう音楽 ーリバイバルの波ー

2022年、アメリカの音楽ユニット「シルク・ソニック」がグラミー賞を総なめにする快挙を達成しました。 しかもたった1曲のシングルで。 その曲こそが、この「Leave the Door Open」です。 この曲を聴いて、僕は 「なんか『Stop, Look, Listen』っぽいな……」…

〈作曲ものまねシリーズ〉#4 モーリス・ラヴェル

どうも、名作会会長の冨田です。 自分は今年度大学を卒業してから、作曲家として活動すべくインプットとアウトプットを重ねる日々を送っております。 この連載は、クラシックの大作曲家たちの作風を研究し、ものまねで一曲書いてみようという趣旨です。 4回…

〈作曲ものまねシリーズ〉#3 フランツ・リスト

どうも、名作会会長の冨田です。 自分は今年度大学を卒業してから、作曲家として活動すべくインプットとアウトプットを重ねる日々を送っております。 この連載では、今までベートーヴェン、ショパンの作風をものまねして一曲ずつ新しい曲を作ってみました。 …

ベスト・オブ・コンテンポラリー001 「マリン・ボングを聴く」

Best of Contemporary さて今回から始める新シリーズは、すでに進行中の「俺の視聴部屋」シリーズとは違い、もう少し専門的に一人の作曲家を掘り下げてみようと言うものである。もちろんアイキャッチとシリーズ名は某FM局の某番組のパロディである。 記念す…

〈作曲ものまねシリーズ〉#2 ショパン

どうも、名作会会長の冨田です。 自分は今年度大学を卒業してから、作曲家として活動すべくインプットを重ねる日々を送っております。 そんな研究成果を生かし、前回はベートーヴェンの作風をものまねして一曲作ってみました。 今回はピアノの詩人・ショパン…

コンテンポラリーの回廊 俺の視聴部屋2

コンテンポラリーの回廊 俺の視聴部屋2 さて今回も世界中の新しい音楽を、この遅れきった国日本に紹介してこうではないか。JAPANがどうのCool Japanなんて本当にバブルの亡霊まだいたのと言う感じで、口にするのも恥ずかしいというものだが、まあどうやら文…

〈作曲ものまねシリーズ〉#1 ベートーヴェン

どうも、名作会会長の冨田です。 自分は今年度大学を卒業してから、作曲家として活動すべくインプットを重ねる日々を送っております。 「インプットを重ねる」というのは、具体的にいうと優れた作曲家の曲を分析して作風を真似してみるということです。 実際…

シリーズ我が国の作曲家006「栗原泰」

我が国の作曲家 この研究をしているとしばしば出会うのがほとんど資料が残っていない、もう存在を肯定することも難しいという作曲家である。 そんな作曲家の書いた「楽譜」がと登場してしまうと、誰かのペンネームでない限りその作曲がいた事になってくるの…

倉橋ヨエコに関する雑考

最近、趣味で楽曲分析をはじめました。 その成果はnoteにまとめてアップしているのですが、先日アップした倉橋ヨエコの分析記事がやたら反応がいい。 彼女は有名シンガーでもなければ、2008年に活動停止してからもう14近くも経っています。 それなのに、まだ…

RMCチャンネル人気動画ランキング2021

RMC 私の個人研究に名大作曲同好会のご理解を頂いて協力関係を作り、毎週1曲のペースで忘れられた音楽、知られざる音楽を紹介しているRMCチャンネルですが、2021年の人気動画ランキングとその理由などを纏めてみようかと思います。 このチャンネルはすでに10…

楽曲分析〈アナリーゼ〉のススメ

僕は作曲家ですが、やはりインプットがないといい曲は書けないぞ、と最近改めて思いました。 そこで、気になった曲の耳コピと分析を始めました。 今の時代だと、ネットで探せばコード譜くらいは転がっている曲が多いので、大変便利ですよね。 しかし、ちゃん…

我が国の作曲家番外編4「資料について」

シリーズ我が国の作曲家 もうこのブログの読者の方なら、私が日本の忘れられた作曲家や、再評価の進んでいない作曲家について真剣に調べ、音源化しあるいはその経歴についても纏めていることはご承知だろう。 しかしこの研究も中々骨が折れるもので、普段平…

ヤバい変拍子の世界

今日は変拍子の話をしましょう。 「あーハイハイ、5/4拍子とかね?」 と思ったそこのあなた、僕も少し前まではその程度の認識でした。 しかし、世の中にはもっとはるかにヤバい拍子の曲が存在します。 この記事では、混沌とした変拍子の世界へ足を踏み入れて…

スティーブ・ライヒはミニマルなのか

Clapping Music 我が名作同も逡巡と試行錯誤の中、このコロナ禍での音楽活動を模索、実行している。在野から世界へという我々の野望は、ただのありふれたキャッチコピーや政治家の公約とは違い、人生と魂をかけた決意と言っても良いものなのだ。こんなことく…

童謡「てるてる坊主」の謎

どうも皆様お久しぶり。 トイドラ会長こと冨田です。 昨日、名大作曲同好会は4thアルバムの配信を告知しました。 名大作曲同好会4th Album「YOURS HOURS」特設サイト 今までのアルバムに比べて内容・量ともに破格の出来です。 これは本当に必聴ですよ。 ……と…

トルコ5人組についてーレイとアルナル

どうも皆さん、gです。今回は前回に引き続きトルコ五人組の詳細についてできる限りお話します。話の流れがわからない、忘れてしまったという人は前回の僕のブログをのぞいてみてください。 トルコの国民楽派の成立について - 名大作曲同好会 (hateblo.jp) …

我が国の作曲家005 「淸一二」

シリーズ我が国の作曲家 最近は番外編が続いていた本シリーズですが、今回は久しぶりに研究経過発表の意味も込めて「淸一二」について書いてみようと思います。 相変わらずこの作曲家を知る人はごくごく僅かでしょう。そしてその再評価の機運も全く高まって…

我が国の作曲家シリーズ「番外編2」

我が国の作曲家シリーズ 久しぶりのこのシリーズだが、今回はこのシリーズで取り上げるような忘れられてしまった作曲家でもなければ、無名のままひっそりと消えた作曲家でもない。確固たる仕事と、足跡を残し日本音楽史にその名を刻んだ作曲家2名である。無…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 最終話「実用と譜例」

前回までで、ロクリア旋法がだいぶ実用的ということが分かっちゃいました。 ここまできたら、後は作曲するだけ。というわけで、僕が実際にTLTを用いて作曲したピアノ曲集、「夜の窓辺にて」からいくつか譜例を見てみましょう。 【もくじ】 譜例1:「あめん…

我が国の作曲家シリーズ004 「三谷俊造」

シリーズ我が国の作曲家 名作同の企画連動記事や、大作曲家の追悼記事などでご無沙汰となっていた本シリーズ、久しぶりの今回は三谷俊造を取り上げます。といってもその名前にピンとくる人は極僅かなのではないでしょうか。何よりその作品に触れたことのある…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 第3話「ロクリアにおける長・短旋法」

~前回までのあらすじ~ ロクリア旋法がだいぶ使えるということが分かりました。 長・短は大事だよ 長・短の構造分析 TLTにも長・短つくるよ 長・短は大事だよ 音楽には、長・短の2種類のスケールがあります。メチャ簡単に言うと、明るいのが長調で暗いのが…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 第2話「4度圏音楽『TLT』の誕生」

~前回までのあらすじ~ 4度圏音楽の和音の形と和声進行ができたらしい???? 覚えて帰れ「TLT」 4度圏音楽の和音構造 4度圏音楽の和音進行 「TLT」の激ヤバ発展性(ヤバい) 覚えて帰れ「TLT」 今まで当たり前だと思われてきた音楽は、いずれも完全5度主…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 第1話「完全5度の“桎梏”」

~前回までのあらすじ~ 主和音に3全音を含むため嫌われてきたロクリア旋法だったが、トイドラがあることに気付いたのだった。 それは果たして……??? 5度堆積のリディア 衝撃の事実 4度堆積のロクリア 5度堆積のリディア さて、ロクリア旋法の真の可能…

アルゼンチンピックアップ

やぁ、どうもgです。前回はブラジルの作曲家を紹介しました。今回はアルゼンチンです。 最近のニュースだと政府が9回目のデフォルト(債務不履行)を行ったとかで話題になってましたね。 どうも国の財政状況はあまり芳しくないようです。 すごくすごく簡単に歴…

我が国の作曲家シリーズ「番外編1」

我が国の作曲家シリーズ このところずっと研究しているこのシリーズだが、今回は少し軽めの内容にしようと思う。 これまでは一人の作曲家に絞って、その作曲家についてわかっていることを調査し、できる限り作品表を作るということを眼目において書いてきた…

悪魔の第七旋法 "ロクリア" の封印を解く 第0話「ロクリア旋法とは?」

ついにこの記事を書く時がやってまいりました! といっても、読者の方々は何のことやらわからないでしょう。 皆さまおはこんばんにちは、名作同の会長トイドラこと冨田悠暉とは私のことですが、実は私の音楽研究における主要な領域こそが、このロクリア旋法…

ブラジルの作曲家ピックアップ

初めに 初めまして「g」といいます。リアルのあだ名がジジイなのでgです。 コロナで暇ですね。外ではツツジや藤が咲き乱れているのに、見に行く事ができないのはなんとも心苦しいですね。 ところで、ブラジルの作曲家について面白そうな人達を探してきたので…