クラシック
ベスト・オブ・コンテンポラリー 暑かった夏が長引くこと10月を越え、やっと涼しい秋かと思いきや一気に初冬となりました。私は珍しく風邪を引いてしまいましたが、皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか。 さて、なかなか書くのが大変なので進まない本シリ…
音部記号 私達が楽譜に触れるとき、タイトルの次くらいに目に入ってくるであろう音部記号。ト音記号とかへ音記号とか音楽をやらない人々でも教科書なんかで見ましたよね。 でもあんがい音部記号ってたくさんあるんです。 今日はかつて強弱記号色々を紹介した…
コンテンポラリーの回廊 なんか最近天気荒っぽくないっすか?ネットもすぐ炎上するし、誹謗中傷が当たり前みたいになってきて、なんか殺伐としていますね。そういう行動が良いとは全く思いませんし、匿名性の中から火炎瓶を投げつける輩など、ゴミみたいなも…
夏だ、吹奏楽だ。 いつも私といえばアンチ吹奏楽発言をしている「うるさいおぢさん」の一人なのだが、そもそも私自身は吹奏楽部出身だったりする。初めてそれらしきものに触れたのは小学校のクラブ活動で、はじめの楽器はTubaだった。しかしそれまでリコーダ…
ピアノ 私は作曲家・編曲家とともに鍵盤奏者を名乗ることもあるのだけど、実はちゃんとピアノを弾くのは苦手なんですよね。 井口基成先生の系譜にある孫弟子で、母の無二の親友である小宮隆子先生に入試前に師事、桐朋学園入学後は最近お亡くなりになられた…
夜 早くも初夏の陽気も終わり始め、梅雨の匂い漂う今日このごろですが、皆様サイド増加傾向のコロナなどに罹らず、お元気に暮らしてらっしゃいますでしょうか。 私は先日、糖尿病と白内障が発覚しましたが、幸いにも薬でのコントロールも効いていて、落ち着…
コンテンポラリーの回廊 皆様GWエンジョイしましたか? 私はGWは嫌いなので出かけたりしません。人の多いところにわざわざ行ったり、他人と同じ行動しかとれないって正直人間に生まれた意味なくないですか?もっと自分の「好き」を探求したらいいんだと思い…
ピアノ教室の風景 最近もっぱら私の研究題材は「こどものための音楽」である。しかも私はこのブログで同じ題材で一つ記事を書いている。 nu-composers.hateblo.jp 今回はそれをさらに深く研究し、体系化を試みてみたというわけである。 このジャンルの音楽は…
オーケストラ 花粉がつらい。なんで杉の乱交パーティーに巻き込まれなければならないのかという根本的な疑問が解けぬまま、毎年巻き込まれ続けている。なんだが、吹奏楽界のくだらない「批評するな騒動」に巻き込まれたのと同じ気分である。 こういうときは…
打楽器アンサンブル 暖冬と言われる今冬、たしかに例年より温かい気がしますが、その分花粉の飛散も早く、ワタシ、すでに苦しんでいます。 それにしても年初から大きな出来事が相次ぎ、先行きが思いやられる立ち上がりになりましたね。本当に災害でお亡くな…
コンテンポラリーの回廊 皆様あけましておめでとうございます。 旧年中は当ブログ、そして何より名古屋作曲の会と私自身に多くのご指導ご鞭撻をいただき有難うございました。 この会の顧問になって数年、会長も変わり次の局面を迎えた昨年は、残念ながら当会…
RMC 年々、年末の雰囲気がなくなりもう師走になって私の担当も年内最後になったとは思えない状況です。相変わらず各種感染症は減るどころか、過去にない流行となっていますし、世相も荒れるばかり。嫌なご時世でしたね。今年は個人的にも環境の変化が大きく…
鳥 作曲家といっても何も特別なことはなく、単なる人なのだ。だから多くの人と同じように、感動や内発的な表現の対象が偏ってくる。風に何かを感じ、花の匂いに季節を見て、鳥の姿に憧れを抱くのだ。もちろん多くの人と感動のポイントが違ったり、そう言った…
強弱記号 さて皆さんは楽譜をよく読まれるでしょうか? あるいは作曲行為をするでしょうか。 今はDTMが盛んなのでどんどん薄れてゆく概念に「強弱記号」があります。DTMでは「Velocity」というパラメータに統合されていて、これを適当に弄って調節しますよね…
西村朗 2023年、収まらぬコロナ禍の中9/7に大きな訃報が飛び込んできた。我が国を、いやアジアを代表する作曲家、西村朗の突然の死である。私は、久しぶりに、いや一柳先生以来だからそれほどでもないが、思わず「えっ!」と声を上げてしまった。西村先生は1…
東欧諸国 私には交響曲は長すぎる。しかし年に何度か交響曲を欲する時期があると数回前の記事でも書いた。 またやってきてしまった。 ちょっと収まっていて、前回は重い論文的な記事などもあげて、興味は中田喜直などの研究に向いていた。 しかし来てしまっ…
ベスト・オブ・コンテンポラリー 一人の現代作曲家の音楽を深く聴き込み、分析を試みる当企画はとにかく準備が大変で全く回を重ねられないままになっていたが、やっと重い腰を上げて一本書いてみようと思い、かねてからの懸案だった作曲家、ガリーナ・ウスト…
四分音ピアノ 私の個人研究と名古屋作曲の会の活動を繋げ、協力という形で運営していただいているYouTubeチャンネル「RMC」は、このブログの読者の皆様ならすでに登録していただいていることと思う。 基本的には今は日本の作曲家に焦点を当て、忘れられたり…
オーケストラ配置図 私は元々長大な曲、特にドイツ本流のブラームス、ワーグナーやブルックナーが苦手だったりする。本流の重厚さに胸焼けがするのと、ブルックナーなどはそのロマンティシズムへの共感ができないという個人的な理由だ。なのであまり「交響曲…
ライブハウス クラシックであること、芸術音楽であることとポップスであること、商業音楽であることは相反することなのだろうか。 私たちはこの問題に大昔から取り組んできた。 例えばルネサンス期にだって世俗音楽を取り入れたものが良いのか悪いのかなど、…
坂本龍一 去る2023年4月上旬、コロナ禍も下火の春にそのニュースは国民に飛び込んできた。教授こと坂本龍一が3月28日に大腸がんに倒れ亡くなったと。 ある世代にとっては志村けん同様、彼の死も一つの原風景の消失であろうし、思想を同じくする者にとっては…
シリーズ我が国の作曲家 新型コロナが低調になる中、梅毒、サル痘に続き、マールブルク病、鳥インフルエンザの人への感染といったように、令和という時代は本当に感染症の時代となってしまいました。恐ろしいやら、以前の生活が懐かしいやら思いは複雑ですが…
ラトビア 日頃現代音楽の普及と理解に筆を走らせて少しでも力になろうとしていますが、たまにはロマンティックな作品を聴きたいという声にも応えなければと思うこともあります。しかし研究の進んだジャンルを私が取り上げることにはあまり意義がないとも感じ…
コンテンポラリーの回廊 皆様あけましておめでとうございます。旧年は三の酉ということもあり、SNSではたびたび炎上、バカばかりが雨後の筍がごとく現れ切っても切ってもきりがない実に不毛な時間を多く経験しました。しかしその中から拾ったものは大きく、…
RMC 皆様、今年も押し迫ってまいりました。流行病がちっとも収まらない中、ノーマスク批判をするとすぐ炎上するようなクソな世相をあざ笑いながら、今日も完全防備の生活をしています。 さて2021年ランキングは今年の年初に発表しましたが、今年は年内にラン…
コンクール本選演奏 続くコロナ禍のなかで音楽というコンテンツ自体にも、喜ばしい方向ではない変化が出てきている。その一つに作曲コンクールが挙げられるだろう。通常作曲コンクールは譜面審査を抜けた本選で、その作品をオーケストラが演奏し、聴衆と審査…
どうも、名作会会長の冨田です。 自分は今年度大学を卒業してから、作曲家として活動すべくインプットとアウトプットを重ねる日々を送っております。 この連載は、クラシックの大作曲家たちの作風を研究し、ものまねで一曲書いてみようという趣旨です。 4回…
協奏曲 皆様は協奏曲と言うと何を思い出しますか? ・ピアノ ・ヴァイオリン ・チェロ 確かに王道ですし、名曲も多いですよね。これは作曲家の目からするとこれらの楽器がオーケストラを伴奏に従えたときに映える楽器だからなのだろうと思います。 しかし楽…
ムソルグスキー作曲「組曲 展覧会の絵」は皆さんご存知ですね。そう、“あの曲”(がトップバッターにくる組曲)です。 この組曲の概要をザッと説明致しますと、 『展覧会の絵』はムソルグスキーが、友人であったヴィクトル・ハルトマンの遺作展を歩きながら、そ…
オーケストラ 皆さんは「協奏曲」と言ったらどういう形態を思い浮かべるでしょうか。 -ソリストが前にいて技巧的な演奏をする後ろでオケが伴奏をする音楽 そうですね。ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲とたくさんの協奏曲があります。中には変わった協奏曲…