名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

変拍子ソングあれこれ

どうも、作曲家のトイドラです。

今年に名作会の会長をなんすい新会長に譲り、以来ジリジリと地道に音楽活動を続けてきました。

その結果、どういうわけかYouTubeチャンネルで1.7万人ものチャンネル登録者を得ることができました。

正直、1年目でこんなことになるとは思っていなかったので驚きです。

特に今年一番バズったのは、変拍子を題材にしたこの動画。

Dave Brubeck のジャズに始まり、果ては Ferneyhough や Ustvolskaya に至るという相当カオスな動画ですが、コメント欄が「こんな変拍子曲もあるよ!」というコメントで溢れ返りました。

総数200曲近い曲を紹介していただき、「全部聞きます」と豪語していた僕はゲッソリしながら本当に全部聞きました

おかげで変拍子ボキャブラリーがギュンギュン底上げされています。


さて、せっかくこんなアホみたいな数の曲を聞いたんだから、面白かった曲をまとめてみようと思います。

コメント欄で皆さんから紹介された曲のうち、特に良かった曲をピックアップしていきましょう。

 

ブルガリア民謡

まず、複数の方から

ブルガリア民謡はヤバいよ!!」

というコメントをいただきました。

ブルガリア地方では、民族的な舞曲に変拍子が伝統的に使われているようです。

2拍子と3拍子を複雑に組み合わせた微妙な拍感は、確かにダンスとの相性がよさそう。

この系譜で1つ爆笑した曲があります。

エストニア出身のメタルバンド、Metsatöll の曲です。

厳密にはブルガリア地方の音楽ではないかもしれませんが、あからさまに民謡的な暖かい雰囲気と変拍子、そしてメタルが何故か違和感もなく調和しています。

個人的にMVもかなり好きです。

 

メトリックモジュレーション

拍子に関する概念の1つとして、メトリックモジュレーションというものがあります。

微妙なリズム感の変化をもたらせる面白い技法なのですが、今回コメント欄ではそんなメトリックモジュレーションの例がたくさん紹介されました。

あまり派手に使われることのない技法な気がしますが、効果的に使うとけっこうバーンと印象に残りますね。

 

アイドル・同人・ゲーム音楽

オタク的文化圏と変拍子というのは、どうやら相性が良いみたいです。

アンダーグラウンド的な側面で通じているのか、カワイイ女の子が意味不明なリズムに揉まれている様子が琴線に触れr とにかくこういう曲も複数紹介されました。

特にヤバかったのはこの曲です。

ムチャクチャ長いのにずっとサビみたいなテンションだし、全編変拍子でとんでもなくかっこいいです。

激しく聞き疲れはしますが。

 

クソカッコいい曲たち

ただただシンプルにかっこいい曲たちも多数紹介されました。

マジで大好物なので有り難い。マジで。

聞いていて気づいたのですが、こうしたカッコいい曲からはひしひしと「変拍子である意味」が感じられます。

無理やり感のない、それどころか変拍子であることが自然さにつながっているような、不思議なフィット感がある気がします。

 

おわりに

というわけで、特にいい感じの変拍子曲をピックアップしてご紹介しました。

音楽ガチ分析チャンネルの方では、好評だった「変拍子」動画の第2弾を画策しています。

というのも、皆さんのコメントのおかげでもう1本動画にできるだけのネタが余裕で集まってしまったからです。

やっぱり持つべきものは集合知

来年もどうぞご期待ください。

蛇足ですが、最後に今年僕が作った曲の中で最も拍子がヤバかったものを貼り付けておきます。