名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

俺がエスペラントやる話〜検定受験編〜

皆さんお久しぶりです、ぎょくしです。そして今回は、またまたエスペラントの話です(深刻なネタ切れ)。

 

前回までのあらすじ

エスペラントにハマって、そして一度は離れたものの、「あんだけやったのに話せないの勿体なくね?」という天啓が降ってきたことにより再度勉強を始めた。ちょうど八ヶ岳エスペラントの合宿やってたのもあって行くことにした。合宿は結構面白かった(上記記事参照)。

 

それから何をしてたか

で合宿から帰った後は、電車の中でDuolingo単語帳やって、家帰ったら文法テキスト開いて、時にはサボって...というような日々を過ごしてました。

 

当面の目標はエスペラント検定4級に合格すること」と決めていたので、とりあえずやるべきことは試験範囲を抑えることです。エスペラント検定の4級と3級は単語の出題範囲が決められているので、4級の単語リストを公式HPからダウンロードして単語帳をコツコツ作りつつ、テキストを進めていきました。

 

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テキストはことのはアムリラートの言語監修であり、八ヶ岳エスペラント集中学習の主催者でもある藤巻先生の「はじめてのエスペラントを使用していました。4級の試験範囲は、分量的にはテキストの約半分なので7月頃には4級の試験範囲はあらかた終えることができました。テキストを終えた後は、定期的にテキストに目を通すようにしていました。

 

会話試験対策についてですが、単語・文章の読み上げ問題対策はあまりやりませんでした。というのも発音の仕方は、ことのはアムリラートをプレイしていたので、ある程度耳慣れていたからです。ただしcとĉの違いや、sとŝの発音は少し慣れないところがあったので、「初めてのエスペラント」に出てくる例文をできるだけ音読するようにしていました。あとはプロイェクトバベルのエスペラント集会には積極的に参加するようにし、会話力を磨くようにしていました(プロイェクトバベルについては下記記事参照)。

 

 

そんなこんなで、過去問も取り寄せたので早速やってみたところ...
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いや、めちゃくちゃギリギリやんけ!!!!(合格点は60点)

 

そもそもこの過去問が行われた時代には単語リストが公開されていなかったので、試験範囲が若干異なるというのはありますが、それにしてもギリギリすぎる!これは!マズい!!!!!!

 

こんなにもできていない理由はただ一つ:

単語が覚えられていない

 

そう、この時点では単語帳は試験範囲のまだ5分の3くらいしか完成していなかったので、これはよくない。大慌てで単語帳を作って覚えるのでした...(7月中〜下旬くらいには完成させました)。

 

自分流単語の覚え方

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単語の覚え方の話題が出てきたので、ここで自分の単語の覚え方をシェアしようと思います。受験生の皆さんは是非是非ご参考くださいませ。

 

①単語をまず一定数に区切る

一気に覚えるのは無理なので一定数に区切ります。ペラペラめくるタイプの単語帳ならこれはある程度自動的にできるので、その手の単語帳を使用すると良いでしょう。

 

②単語帳を作る

単語帳を、作ります。自分は紙の辞書をひきながら「これ、よく使いそうだな〜」ってものを書くようにしました「単語帳を作りながらもちゃんと単語を覚える!」なんて器用なことは自分にはできませんでした。

 

③単語の存在を知る

ようやくスタート地点です。まずは記憶を「無」から「なんかこんな単語あったなぁ」というレベルに持っていきます。とりあえずはエス→日を続けて、『その単語が存在してたな〜』ってことを頭に入れます。

 

④単語を覚える(エス→日)

次に単語帳をエス→日で答えられるようにします。コツは「どんな手を使ってでも覚える」こと。スッと覚えられるものはそのまま覚え、どうしても覚えられないものは語呂合わせ「この単語の次の単語はこれだったな」という覚え方を使っても構いません。とにかく覚えます。6-7割できるようになったら次のステップに進みます。

 

⑤単語を覚える(日→エス)

④ができるようになったらその逆です。次は日→エスが答えられるように覚えます。エス→日をちゃんと覚えていれば多少はできますが、それでもパッと出てこない単語はあるものです。これも6-7割できるようになったら次のステップへ。

 

⑥単語帳をシャッフルして答える&音楽を聴きながらやる

ここで一度単語帳をシャッフルして順番をバラバラにし、再度エス→和と和→エスにチャレンジします。単語の出てくる順で覚えているものをこれでつぶしましょう。また、音楽(できれば歌詞のあるもの)を聴きながら勉強するのも良いでしょう。音楽を聴きながら勉強すると、当然集中の妨げとなります。そんな状態でパッと出てこない単語は覚えられていないものなので、ここで覚えるようにしましょう。

 

エス→和で自分の実力をテスト

ある程度自信がついたら、一度自分の実力をテストしましょう。再度シャッフルして、和→エスで自分の実力をテストしましょう。ここでは、実際に書き取りを行い、書き取れなかったものやパッと出てこなかったものは単語帳から抜き出して「もう覚えた単語帳」と「出来なかった単語帳」に分けます

 

⑧新しい単語帳&出来なかった単語帳をやる、時々復習

ここらへんにきてやっと次の単語帳へ進みます。新しい単語帳をやる手順も上記の①から順番にやっていきます。で、それをやりつつ「出来なかった単語帳」をやります。「出来なかった単語帳」は和→エスエス→和を織り交ぜて行い、そして時々⑦の実力テストを行い、「出来なかった単語帳」を少しづつ減らしていきます。また、「もう覚えた単語帳」もたま〜に見返したり実力テストを行って、出来なかったものは「出来なかった単語帳」へ戻します。

 

このように少しづつ前進して覚えていきました。いや、この勉強方法、受験の時に知っておきたかったな...

そんなこんなで

そんなこんなで、単語を覚えながら過去問を解いていくと...

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おおおおお!だんだん高得点が取れるようになってきたではありませんか!!!68点を取っている写真もありますが、試験範囲をしっかりと頭に入れたことにより、「今回は試験範囲外のところも出てるしな」と割り切って試験勉強をしてゆくことができました。そうして試験日を迎えることになります...

そして試験日


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そしてついに明日は試験日。前日の夕方に会場近くのホテルへチェックインして、試験会場も下見し、準備は万端です。明日は頑張るぞ!(といいつつ部屋でスマホポチポチしてました...)

 

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で、当日試験会場へ向かい...

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うおおおお...

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うおおおおおお!ここが俺の戦場だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!

 

試験会場に入ると、思ったより若い顔ぶれでした。エスペラント大会にはご高齢の方が多い」という話を聞いていたので、少々驚ました。ま、高齢の方々は既にペラペラに喋れるもんな...

 

席についてソワソワしていると、問題用紙兼解答用紙が配られました。試験時間は、4級では60分。その後、終わった人から会話試験の面接を始める形式です。いよいよ始まります。

 

さあ、ついに試験が始まりました。「何か新しい出題形式はあるのかしら」と身構えておりましたが、特段変わった出題はなく、ほぼ公式サイトに載っている模擬問題や過去問の通りでした。

 

で、サクサク問題を解き進めていくと...

 

次の単語の意味を答えよ

vendilo

 

?????

 

フワッとした意味は分かります。vendiが動詞で「〜を売る」という意味で、ilo「〜する道具」という接尾辞。で、それを組み合わせると...

「売る道具」

 

?????????????????????????????

 

「売る道具」って何だよ、「売り物」のこと?でもそれ言うなら〜iloじゃなくて〜aĵoを使うべきだし。バーコードリーダーのことか?マジで何?

 

結局その答えが分からず、絶対違うであろう「売り物」と書きました...因みに正解は

 

販売機(自動“販売機”とかのそれ)

 

でした。マジで何なんだよ...

 

とりあえず筆記試験を早めに終えたので、次は会話試験です。会話試験は筆記試験の隣の部屋で行われます。これもまた、過去問や模擬問題とほぼ一緒の出題形式でした。

が、会話試験の読み上げ問題の文章中に「1945(mil naŭcent kvardek kvin)」という数字が出てきた時にはマジでビビり散らかしました。こんな長い数字の読み上げ出題しないでよ〜

 

こうして、私のエスペラント検定4級受験が終わったのです。

 

午後はエスペラント大会

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午後は試験会場と同じ会場でエスペラント大会が開催されていたので、そちらにも参加しました。

 

とりあえず開会式に出席し、「(単語力ねえから全然わかんねぇな〜)」と思いながらエスペラントの話を聞いていると全員が立ち上がり、「La Espero」の斉唱が始まりました。「La Espero」はエスペラント界では、いわば「国歌」のような立ち位置の歌で、こういう場で歌われることは知っていましたが、その場に初めて立ち会えて少し感動しました。なお、歌詞も前のスクリーンに出てるし、そもそもバリバリに予習してあったので自分もちゃんと歌いました。

 

その後は即売会のようなことをやってる部屋の、ことのはレルナード(ことのはアムリラートの最新作)のブースへ行きました。何やらこの会場でしか手に入れられない特典があるとかないとか...これは手に入れねば... などと思いつつブースへ行って話をすると、キャラクタが印刷されたデカいタスキと、「とあるミッション」を託されました。

 

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そのミッションとは、「会場にいる人に『どこの国に行きたいですか?』という質問をエスペラントでして、回答とその理由を聞いてこい」というものでした。なるほど、ことのはアムリラート作中で凛が異世界語でなんとかコミュニケーションをしようとするのを追体験しろということですね...(マジか)。まあ、今回のエスペラント大会のために必死で勉強してきたので、その実践ということでやってみることにしました。

 

会場では名札をつけるのですが、初心者だけど積極的に会話してみたい人は「金色のリボン」を、初心者に優しく対応してくれるベテランエスペランティスト「赤リボン(だったはず...)」をつけることになっているので、赤リボンをつけている人に狙って話しかけることにしました。

 

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...ということで回答が三人分集まりました。かくして私はことのはレルナードのポストカード全三種を手に入れることができたのです。

 

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その後は友人達+その場で知り合った方々と立ち話をしていました。かれこれ1時間半ほど、積もり積もったエスペラントや、その他の言語や、VRチャットの話をしていました。有意義で非常に楽しい時間を過ごすことができました。

 

そこから少しして、初心者向けの「エスペラントで話してみよう!」みたいなイベントがあったので参加することにしました。初心者向け、とは書いてあるものの初心者とは思えんレベルのエスペランティストが多数参加されてて、普通に面食らいました、いや、レベル高ぇよマジ...

 

大会二日目もありましたが、2日目はフラッと行って本だけ買ってそのまま帰りました。いつかはちゃんと講演とか聞こうと思いますね...

 

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合格発表

そこから数週間後、合格発表のメールが届きました。結果は...

 

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合格

 

筆記試験は、vendiloがわからなかったのと、試験終了直後に判明した凡ミスが一問(←くやしい)、ほかにももう一問間違えているところがあったようです。が、予想を超えて高得点をとることができました。また、会話試験が満点だったのには自分でも驚きました。や、ことのはアムリラート様様ですわ... みんな、ことのはアムリラート、やろう!

 

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そこから一週間ほどして合格証も届きました。マジで嬉しいです...これからも頑張ります...!!!

 

おわりに

てなわけでエスペラント検定を受験&大会に参加したわけですが無事合格することができました。4級を受験して、単語力を含めた自分のエスペラント基礎力がグッと高まった気がします。これからエスペラントを学習される方は、まず4級合格を目指してはいかがでしょうか。また、これから検定を受験されたり大会に参加される方は、本記事が少しでも参考になれば幸いです。これからも勉強頑張るぞ...!

 

ではまた!