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はじめに
春も近いこの季節、いかがお過ごしでしょうか。どうもgyoxiです。今回紹介するのはこのサウンドトラック。
より
びんちょうタンについて
びんちょうタンとは、その言葉通り備長炭を擬人化したキャラクターで、このアルバムジャケットに載っているのがそのびんちょうタンだ。
びんちょうタンは、株式会社アルケミストの企画により誕生した、備長炭を萌え擬人化したキャラクター、およびそのキャラクターを主人公とする作品。原作及びキャラクターデザインは江草天仁。
この作品、私は遠い昔に漫画を少し読んだ程度でしたが、たまたまDVDが売っていたので購入し、観てみるかぁ!と再生してみると
「このサントラ...すごない!?!?」
となって駿河屋で速攻で購入しました。なのでまだアニメは完全には見れてません...
さて、そんなアニメ作品の監督は古橋一浩だ。
アニメーターの出身で『らんま1/2』から演出方面へと転身した。松本憲生や中嶋敦子、鈴木博文などのアニメーターとタッグを組むことが多い。また、アニメーター時代からスタジオディーン制作作品に携わっていたため、演出家に転向してからも同社とは繋がりがある。
絵コンテが緻密。古き日本映画を思わせる、情景を実写化したような写実的演出が特徴。キャラクターの情感にこだわった詳細な表情カメラワークをはじめ、アクション、殺陣の演出などに定評がある。
古橋さんが他に監督をされた有名作品だとるろうに剣心、HUNTER×HUNTER、ジパング等が挙げられます。私はいずれも視聴できていません...というか何よりびんちょうタンの続きが観てぇ...
オンド・マルトノの音色
このサウンドトラック作品で特徴的なのはオンド・マルトノと呼ばれる楽器が使用されていることだ。
オンド・マルトノ (Ondes Martenot) とは、フランス人電気技師モーリス・マルトノによって1928年に発明された、電気楽器および電子楽器の一種である[1]。
この説明だけ見てもなんのことやらだと思いますのでyoutubeで実際に見ていただきましょう。こんな楽器です。
言葉で雑に説明すると、明和電機のオタマトーンのような演奏方法と言えば分かっていただけるでしょうか。
リボンと呼ばれるワイヤーのついた指輪を指にはめ、トゥッシュと呼ばれる特殊なスイッチを押すことにより、演奏者は不思議な音を奏でることができるという寸法だ。
そして、そのオンド・マルトノを使ってこのサウンドトラックを作ったは岩崎琢だ。
高校生の頃に作曲家を志す。東京芸術大学作曲科に在学中の1989年に、日本現代音楽協会新人賞を受賞。卒業後にアレンジャーとして音楽活動を開始。音楽ユニット「Smart Drug」に参加、3枚のミニアルバムを発表する。現在は、ドラマやゲーム、アニメーションの劇伴音楽を中心に活動している。
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岩崎琢とは (イワサキタクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
岩崎琢さんが他に劇伴を担当されている作品だと、黒執事、神様のメモ帳、ヨルムンガンド等々があります。ヨルムンガンドの劇伴は非常に格好がよろしいので是非聴いてみてください。
さて、岩崎さんがこのアニメの劇伴にオンド・マルトノを使おうと思ったのには、このような訳があるそうです。
びんちょうタンの音楽は、基本クラシカルというオーソドックスなスタイルでありながら、
下手をすると当時全盛だった『萌え』という世界観に取り込まれるだけに終わってしまう様な緩いモノを作らないようにする為に
柔らかさとある種のエッジ感を持つ楽器が必要だったので
容易に音が出せるシンセサイザーではなく 敢えて、オンド・マルトノを選択しました。
というのもあるけど、、 実物を見てみたかったんだよね。
びんちょうタンのサウンドトラックで岩崎さんを知りました。とても素敵で、私の大好きなサントラです。 | Peing -質問箱-
では、そんなこだわりのあるびんちょうタンのサウンドトラックを早速聴いてみましょう。
Nostalgia
このタイトルと曲から思い浮かべるのは、どこか懐かしいような、不思議な感情が湧き立ってくる。因みにこの曲の33秒くらいからホワホワ音がしているのがオンド・マルトノだ。
小さな幸せ
春の木漏れ日の中で昼寝をしているような暖かな安らぎ。心の中は静まって、それでいてじんと暖かい。そんな幸せな情景をこの曲からは感じることができる。
空の上
この曲は空の上を飛んでいる情景を描いている。景色は遠くまで澄み渡り、青空が視界いっぱいに広がる。暖かな風を体いっぱいに受けて、気持ちの良い空の旅を楽しんでいる、そんな曲だ。
夢
このアルバムの中で特に「面白いなぁ!」と感じたのがこの曲。曲の前半ではキラキラとした夢の壮大さと美しさをオーケストラ・サウンドが描き出し、そして曲の後半では“夢ならでは”な不思議さをオンド・マルトノが見事に描き出している。
おわりに
今回はびんちょうタンのサウンドトラックを特集しました。普段じゃあまり聴けないなかなか面白い音が聴けるので、是非一度聴いて、そしてその音に包まれてみてください。
ではまた!
~次回~