名大作曲同好会

“音楽”を創る。発信する。

トイドラ1stアルバム「いなかぐらし」を語る

最近名作同の方では、過去に出したCDをストリーミング配信するという事業に手を出しています。

今のところ、1stアルバム「名作同オルゴール企画」と2ndアルバム「机上の空中散歩」が配信されてます。

国内外のあらゆる配信サイトで配信されてるので、ぜひお使いのサービスで探してみてください。

僕はさっそくLINEミュージックでLINEのプロフィール画面に設定しましたよ。


ところで、それとは別に実は僕の方でも個人的に作品の配信を始めておりまして、現在僕の1stソロアルバム

「いなかぐらし」

が配信されています。

ばっちり本名で配信しちゃってるわけですが、まったく便利な時代になったもんですね。

せっかく僕もアルバムデビューを果たしたわけですし、今日はこのアルバムの収録曲について語っちゃおうかなーと思います。

ぜひ、聞きながら記事を読んでいってください。

 

 

「いなかぐらし」とは

まず、このアルバムのタイル「いなかぐらし」ですが、皆さんにとって田舎暮らしっていうとどんなイメージなんですかね?

僕は生まれてこの方20年、中京の首都にして日出ずる街・名古屋の南に位置する知多市という片田舎で暮らしてきました。

まあ、田舎とはいってもコンビニあるし駅あるし住宅街あるし、飲食店もモールもそこそこあって、ちょっと田んぼや畑が広がっていがちなだけの半都会に近いかもしれませんが。

それでも、少し自転車を走らせればいつでも昼下がりに映える水田夕闇に落ちた海岸など見られるので、やはり田舎と言って差し支えないでしょう。

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知多市の一般的な田園風景

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知多市の一般的な秋空

こんなちょうどいい街・知多で暮らしてきた僕の感性を、一度存分に表現してみたいと思っていました。

そうして生み出された5曲の新曲が、このアルバムには収録されています。

 

1.じてんしゃ (bike)

1曲目の題名は「じてんしゃ」。

題名の通り、自転車に乗っているときの感じを表現しました。

この曲はMVを公開しているので、貼っておきます。

僕は中学生の頃からサイクリングが好きでした。

と言っても、何十キロも先まで爆速で駆け抜けていくのが好きなのではなくて、何とない気分になった時に軽く夕暮れの農道や住宅街を走るのが好きだったという程度です。

だから、この曲には「じてんしゃ」と聞いて想像するようなハッチャけた楽しさや疾走感はありません

自分一人で、難しいことは何も考えずただ景色と空気と思い出とを肌でなぞるだけの瞬間。

それが僕にとっての“じてんしゃ”です。

 

2.あめふり (gonna rain)

2曲目はがテーマです。

雨が降ると皆さんは憂鬱な気分になりますか?

お出かけの予定がなくなっちゃうから?

でも、改めて考えるとそんなに悪いもんでもありませんよ。

 

僕は昔から“ふつう”じゃないものの見方をするのが好きというか、自然とそうしてしまうクセがあったんですが、例えば人はなんで雨に濡れるのがイヤなんでしょうね。

その後で何か用事でもあるならともかく、特に何もないなら傘なんか差して半端に濡れるよりビッショビショに濡れたほうが清々しいってもんです。

シャワー浴びて服は洗濯すればいいし。

これは余談ですが、僕は高校時代に雨でも構わず生身で自転車通学していたので、帰宅したら制服ごと青春マンガのクライマックスみたいな状態になってるとか、1度は通学した段階で再起不能なほど濡れてて5時間目でやっと乾いたということもありました。

…………話が少しそれましたが、ともかく僕は雨が割と好きです。

特に、雨が降りそうな瞬間のあの質感のある空気湿ったにおい真っ白な空がいいですね。

この曲では、そういったものたちを表現したつもりです。

全体に明るい曲調でありながら、何となくうすぼんやりとした雰囲気を感じ取ってもらえればうれしいですね。

 

3.てっぺん (hilltop)

3曲目の「てっぺん」は、何をテーマとしているのか一番わかりにくいと思います。

これはサブタイトルに「hilltop」とある通り、小高い丘の上を指した題名です。

というのも、僕の身の回りには小高い丘がたくさんあります。

通っていた中学校、高校の校舎、よく行っていた公園、高校の近くの焼肉屋、全部丘の上にあります。

中学校の頃にはその辺の山に登って遊んだりもしました。

そういえば僕の家も丘の上にありますしね。

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高いところは景色がいい

高いところに上ると気分もハイになるもんでして、そんな丘の上にいる僕たちはいつも最強でした(知らんけど)。

大人になってしまった今振り返ると「若かったべさ」以外のコメントが出てきませんが、そんな気分の高揚感と危なっかしさを表現したのがこの曲。

そして意気揚々と危なっかしいMVを制作したところ、諸事情により現在公開を停止しております(オイ)。

再公開しました。

 

4.よる (night)

田舎の夜ってのはまあ静かなもんです。

都会の人からしたら想像しがたいでしょうが、深夜を回ると文字通り人通りがゼロになるのです。

そんなの空気がこの4曲目のテーマになっています。

といっても、安直に静けさを表現するなんてことは当然しません(天邪鬼なので)。

クッソ静か―な街並みを見て僕が何を思うかというと、

「うっわー今ここで殺人事件起きてもバレねえな

とか

「その辺の家に石投げこんでもバレねえな

とかそういう感じのことです。

どうしてこうなった。

ともかく、そんな静かでアブナい田舎の夜を僕なりに音にしてみました。

夜の都会で楽しくやってるチンピラ共なんて危なくも何ともないんですよ。

真の夜闇は田舎にあり。

 

5.でんしゃ (semi-express)

本アルバム最後を飾るのはこの曲、「でんしゃ」です。

個人的に結構こだわりがあるんですが、この曲のサブタイトル「train」じゃなくて「semi-express」、つまり準急なんですね。

田舎の無人駅ってのは良くて大体準急までしか停まらないんですよ(半ギレ)。

僕にとって電車というのは、ガキの頃から極めて苦手でとっつきにくいもんでした。

なんせ酔うし迷うし金かかるし(自転車ならかからない)でいいことないですからね。

ただ、大学生になってからは行動範囲も広がったので、さすがに使わざるを得ませんでした。

いざ使ってみると、夜に車窓の灯りを振りまきながら住宅街を駆け抜けるのはなかなか爽快なもんですね。

サイクリングしているときに隣の線路を電車が走り去っていくのも、どこか神聖な気分がして好きです。

森や林を見て癒されるのと同じように、(電車は人工物だけど)僕にとって空を裂いて走っていく電車は聖なるもののように感じます。

雄大で疾走感があって、でも落ち着きがあって暖かい響きをこの曲では表現しました。

まあ、ただ乗るぶんには未だに電車キライなんですけどね。

 

最後に

というわけで、これらの5曲が詰まった1stアルバムをリリースさせていただきました。

割と全部自信作で、名古屋暮らしのシティボーイにもガチで大自然に囲まれたド田舎で暮らす少年にも書けない、絶妙な感性の曲に仕上がったと思います。

ぜひ聞いてやってくださいな。

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