名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

「あなたも作曲家になろう」にゃんにゃんxRed Cat Theater

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あなたも作曲家になろう

こんにちは~、Red Cat Theaterこと榊原です。最近サメになりました。

本日は「あなたも作曲家になろう」の曲解説をしたいと思います。

 

ということで

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こちらがにゃんにゃん氏作曲、ワシ編曲の「迷走するリビドー」です。リビドーに迷走されると困っちゃいますね。それはさておき曲紹介をします。

 

まず、応募された曲やメロディ断片からどうしてこれを選んだのか、という話をしましょう。

「にゃんにゃん」とはすなわちネコの鳴き声を表す言葉ですから、活動名にCatを冠するくらいにはネコすこすこマン(犬を飼っている)の私が編曲するのは必然と言えます。

 とかそんな理由はなく、数ある応募の中から適当に選びました。ネコは大好きです。

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だってネコかわいいんだもん!!!!


だってネコかわいいんだもん!!!!

 

まあそんな風にぶっちゃけ適当に選んだ訳ですが、応募をいただいたからにはちゃんと仕上げるのが礼儀ですし、そもそもちゃんと仕上げないとかないです。ということで制作に入りました。

 

~猿でもわかる制作過程~

1.送られてきた音源を聴きます。

2.がんばります。

3.完成です。

 

1.送られてきた音源を聴

まず音源を聴くと、4小節くらいの鼻歌でした。ジャンルの指定も無し。ということは結構自由度高めで何しても許されそうです。メインのモチーフも割と平坦な感じなので、曲にするにはそれなりに改変する必要があるでしょう。

あとなんかメロディにちょっと愛嬌があるようなないような、ネコ感を感じなくもないような。

とかぼんや~り考えてからつくり始めましたとさ。

 

2.がんばる

がんばりました。

とりあえず数パターン作ってみて納得できるものを残そう!とか思ってたのに全部ボツにしてしまったので私は泣きました。なぜ。

全部ボツになるということは、〆切りが近づいてくるということであり、〆切りが近づいてくるということは〆切り超過のリスクが増大するということであり、〆切り超過するとボコボコにされるのでまずい。

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これはグーで女を殴るようにも、虫歯を応援しているようにも見える錯視画像。

ボコボコにされるのは別に僕が困るだけなのでどうでも良いんですが、曲がそろわないと全体の進行に支障をきたしまくりなので本当にまずい。俺はどうしたらいいんだ!(作るしかない)

と、こたつでゴロゴロしながら考えていましたが、特に有効な案は思いつきませんでした。いや作れよ。そうすると締め切りが近づいてくるのが世の中というものです。ああ、無情。

 

ゴロゴロしつつ考えた結果、スウィングさせたらメロディが映えるという見解にたどりつきました。布団で。布団は最高です。こたつはもうダメですね、冬しか使えないし。

さらには、「cuteのコード進行に乗るくね?」とも思いました。

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布団~~~~~~!!!!!!大好きだ!!!!!睡眠は万物の父!!!!!!!!

私は布団から飛び起き、そのまま夜通し制作すると見せかけて華麗に寝ました(睡眠は何よりも重要)が、次の日に実際にやってみたら見事にはまりました。やったね。

 

さて、ここからが本題なわけですが......。

 

冒頭

youtu.be

 

ネコはcuteなので、あくまでもcuteからの引用であることはそれなりに示したくはありました。しかしそのままやったらマジでcuteそのものなので、コード進行をいじりました。

 

あとせっかくのDTMなので、ド派手にドラムを鳴らしています。というのは建前で、これは当時ブレイクコアばかり聴いていたのと、コロナに対する行き場のない怒りをぶつけた結果です。バリとブータンに行くつもりだったのに!!!!!!!!許さない!!!!!!!!!!!

打ち込みでSwingのノリを出すのは手で打ち込まない限り無理なので、そこら辺のジャズドラムのループをベースにTR-909っぽいリズムマシンを乗せています。これでもSwingっぽくはないですが、それなりにグルーヴ感を拝借できました。

あとはTriangle (not) Bossaで使った、今は無きカフェPHONONの喧騒をリサイクル。まさかここで使うとは思いませんでしたが、入れたらしっくりきました。

 

 

怒涛のソロパート

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ここまではウッドベースを鳴らしているんですが、ここから試しにシンセベースに変えて4つ打ちにしてみたら頭が悪くなってウケたのでそのまま採用しました。さらにはここからはテンションコードを多用することで、それに伴いメロディが普段取れない音をとることができています。あとは人間が演奏するわけではないので、BPM215で16分音符敷き詰めても、跳躍しまくっても、鬼畜リズムチェンジしても、だ~れからも怒られません。うれしい。

反省点としては、テーマとソロのコード進行があまりにも違いすぎて接続が大変だったことです。なのでほどほどにした方がいいなと思います。リビドー迷走してもお前は迷走するな。ちなみに締め切りぎりぎりになった主要因2です。

 

最後は逆循で〆

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一回こういう超お約束フレーズで終わってみたかったんですよね~。願いが叶いました。

 

3.完成

完成しました。やった~。

ずいぶん過剰な感じになりました。ネコらしさどこ行った。そういえばまだタイトルを付けていなかったので、「迷走するリビドー」と名付けましたとさ。まあ制作時の心境がもろに曲に出てますからね......。

おわり

 

 

 

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