名大作曲同好会

“音楽”を創る。発信する。

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑥ 「Triangle (not) Bossa」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。

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これはネコ。

 

ということで今回から三回連続で「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。

はい。今回は「Triangle (not) Bossa」についてお話しさせていただきます。

www.youtube.com

 

この曲は某基礎セミナーで作った曲のリアレンジ版です。そして基礎セミナーを履修するに至る経緯は会長と全く同じなので割愛します。

 

nu-composers.hateblo.jp

 ↑この記事↑の冒頭とほぼほぼ同じことが僕の身の上にも起こったのです。ふしぎ!

 

ということで話は飛んで2018年10月、楽曲制作の頭に。

自分は割と安直な人間なので「カフェといえばオサレな音楽やな!でもDTMでジャズは厳しいので、ある程度定型があるボサノヴァにしたろ!」と開始ゼロ秒で思い、ボサノヴァ風の曲を作ることにしました。


とはいえ前年に会長がボサノヴァ風の曲(rainy phonon)を書いてたので、何かしら差別化する必要がありました。

 

ということで当時よく聴いていたJohn Coltraneのアイデアを拝借。

 

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元祖・首が痛い系男子

そう、俗にコルトレーンチェンジと呼ばれる長三度転調の連用です。

 

とりあえずVーIで長三度転調しまくればコード進行凝る必要もなくて打ち込みも楽になって良いよね〜、という気もなくはないです。

 

まあこんな感じで適当に進行を考えます。

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考えました。

 

オクターブを長三度で区切ると丁度三等分できます。

このように等分できるような関係の調に飛びまくると、理屈はさておき調性感が薄まります。すごーい。

だから別に長三度じゃなくて短三度でも全音音階でも良かったんですが、一応ジャズ研の人間なのでコルトレーン様の真似をしたくなるのであります。

 


ちなみに五度圏上で長三度の関係の音を結ぶと〜?

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正三角形になります。

じゃあ曲名はTriangle Bossaで決定だ〜(適当)

 


忘れないうちに適当にメロディも作ってしまいます。

はいデモ完成。

 

Demo1

soundcloud.com

 

さて、ここから曲に仕上げていきます。
実際に製作に入る前、試しにピアノトリオのブルースを作ったんですが、DTMで生演奏っぽいのをやるの無理くね?と思ったのでエレクトロニカな方向に軌道修正しました。

ついでにCorneliusの複雑怪奇なリズムパターンを模倣(エレクトロニカなので)。

 

soundcloud.com

 
ただカフェBGMでドラムがバカスカ暴れるわけにはいかないので、あくまでも上品に。あとそこまで凝っている時間はないので程々に済ませます。

ということでこうなりました。

 

Demo2

soundcloud.com

 

......程々とは?


さて、後はこれを学校のPC上で再現できるかですね〜(ここまで全部自分のPC上でやった)

 

......とまあなんとなく予想できますが、凝りすぎて時間内には完成せず、理想と現実の妥協の産物が生まれただけでした。

 

Triangle Bossa

soundcloud.com

一応過去の自分のためにフォローを入れておくと、授業で習ったサンプリングを随所に施しました。

あと異常に低音が強いですが、これはphononのスピーカーが低音を全然出さないのでぶち込みました。

つかリードシンセのGlideがバグりまくって一回しか成功してないし、バグのせいでアタックが異常に強いです。先生に相談したらひとしきりDAWを弄られた後、「コレ全然わかんないね〜(笑)」と言われたので私はサジを投げました。うるせ~~~~!!!!知らね~~~~!!!!DAWわかんね~~~~!!!!

 

う〜不完全燃焼が過ぎる。どうせならやるだけやって燃え尽きねば気が済まぬ!

ということで授業が終わったのにもかかわらず、家に持ち帰って全て打ち込み直しアレンジも変えました。

 

すると曲の後半で4ビートになってウォーキングベースしちゃったので、Double Time Feelになりました。すると、そもそも崩壊しかけていたボサノヴァ感がほぼなくなりました(それはそう)。

何してくれとんじゃお前。

 

コレはもはやボサノヴァではない。

 

 

う〜ん......

 

 

 

曲名に(not)って入れといたろ!!!!(は?)

 

 

また、もうカフェで流されることはないのでBGMとしての役割を放棄することにしました。

 

つまりドラムが暴れるということです。主張強めにいくぞ〜!!せっかくDTMしてるので、人力では不可能な演奏を要求したいですよね〜!!

ただし音楽が死なない程度にほどほどに、です。そこはちゃんと意識してギリギリのラインを攻めました。

 


授業では不完全だったサンプリングの活用も、より自然なものになっています。

phononの音を録音して使用するのはもちろんのこと、ドラムパターンをサンプリングして元のドラムと被せてグルーヴ感を持たせたりと、この曲では非常に上品な使い方ができています。

 


そう、「この曲」では......

 

 

まあ、そんなこんなで楽しい曲ができました。CD買って聴いてね。

 


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