こんばんは。永遠の副会長こと、榊原です。
今後は新会長の片足を切断し、副会長として物理的に支えていけたらいいなと思っています。嘘です。
今日はJack Stauber's Micropopを紹介します。
アメリカの映像作家Jack Stauberによるソロプロジェクトです。映像が特に顕著ですが、80-90‘s懐古趣味的な音楽・MVなのが特徴です。
曲調としてはサイケポップと呼ばれるものになるんでしょうか。音作りはイギリスっぽい陰鬱さを感じなくもないんですが、全体に通底するこの底抜けに明るい感じはアメリカンフォークロックっぽいです。その上にマジで意味のわからない詩が乗るのでかなり奇妙な世界観になります
なお、個人的に特に気になるのはめちゃくちゃテクノポップっぽいことです。White Magic Orchestra (WMO)がいたらこんな感じになっていたかもしれないと私は思うが、皆さんはどう思うか。
と、ここまで懐古趣味的であるという説明をしましたが、同時に現代的でもあると思います。以下に理由を幾つか列挙します。
理由① 曲が異常に短い
Micropopとあるように、YouTubeに上げている曲は1分を超えることがまずなく、異常に短いです。TikTokとかに載せる前提の編集をしていると思われます
(Jack Stauberは実際にTikTokでも活動している)。時代ですね。ただし、spotifyなど配信サービスでは4分くらいの長尺版をリリースしており、媒体によって柔軟に曲を作り替えているようです。
理由②曲の展開が早い
めちゃくちゃ短い曲を配信する前提で作られているので、展開が盛り込まれまくっています。アニソンと成立過程が同じすぎる。
理由③サビが異常にキャッチー
サイケかあ〜と思って聴いていたら、サビがめちゃくちゃキャッチーで驚きました。どの曲にもほぼ必ずキャッチーなサビが現れます。短い曲のインパクトを高めるためにはキャッチーなサビが必要ということでしょうか。
......とここまで書いて思ったのですが、音はアメリカっぽいのに作りがめちゃくちゃJpopっぽくないですか? 少なくともアメリカンメインストリームっぽくはないと思います。インターネットサブカルチャーが融合を繰り返した結果生まれたキメラ、みたいな感じかもしれません。おわり。