名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

クリスマスの思い出 ~人生を変えた贈り物~

もう2019年も終わりが近づいてきましたね、sawapyです。

さて普段はテーマが自由の名作同ブログですが、今回のクリスマスをテーマにしよう、ということで僕の人生を大きく変えたある年のクリスマスの思い出について語ろうかと思います。最後まで僕の思い出語りにお付き合い頂ければ幸いです。

 

 1.始まり

あれは小学校2年生の12月25日の朝の事でした。ちびっ子たちはワクワクしながら起き出して、枕元や庭など、各々靴下を置いた場所を確認することでしょう。 ーー僕もそうでした。我が家では毎年エアコンの室外機の上に置いてくれるようで、毎年この日は、起きて布団から出るとすぐに室外機に向かっていました。

そこで僕は長方形の、少し分厚い物を見つけました。手に取ってみると、ずしりと重い…部屋に戻って包装を解くと、中身は1冊のAB判(多分)のズシリと分厚い本でした。この本との出会いが、僕の人生に大きな影響を与えました。

 

 

2.正体

少し引っ張りましたが…その本はこれ↓でした。

 

https://hon.gakken.jp/book/1130244500

算数おもしろ大事典―IQ

算数おもしろ大事典―IQ

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 大型本
 

 

タイトルを見るだけで吐き気に襲われる方もいるかもしれませんが…続けさせて頂きます。

確かに僕は小学生の頃から算数と理科が大好きだったので、サンタさんはそこに目をつけたのでしょうか。サンタさんの狙い通り(?)僕は夢中になって読み始めました。

 

「難しいと思われている算数を、愉快なエピソードやおもしろいパズルクイズ等で分かりやすく解説している。(中略)楽しみながら算数が好きになれます。」(内容説明より)

 

確かにその通りでした。扱っている内容は小学校〜中学校で習う程度のもので、小2のsawapy少年はチンプンカンプンのまま、ペラペラ読んでいました。例えば「偏差値とは何か?」みたいな章がありましたが、当時の僕は偏差値なんて聞いたこともありませんでしたからね。

それでも、漫画仕立てのストーリーで読者をテーマに引き込む工夫がされていたり、(内容の理解は別として)読み物として何度も楽しく読んでいました。だって面白かったんだもん…

そしていつしか、ほとんどのページの内容、写真や図、記述…いわゆる画像としての記憶ですね、覚えてしまいました(内容の理解は別として)。これが後に効いてきました。

 

 

 3.少し成長してから

当然学年が進むにつれて、学校で習う内容もだんだんレベルが上がっていきます。そんなある日、学校でこんな問題が出ました。

 

「鉛筆を5本、消しゴムを2つ買ったら代金は410円、鉛筆を7本、消しゴムを3つ買ったら590円でした。鉛筆1本と消しゴム1つの値段はそれぞれいくらでしょうか」

 

・・・レシートか値札見てこい

 

小学生が躓きがちな難所の1つ、連立方程式の導入「つるかめ算」ですね。しかし当時の僕は「ん・・・?なんか見たことあるぞ?」と思いました。

そうです、ちゃんと本に載っていて、覚えていたんですね(内容の理解は別として)。今でもハッキリ覚えていますが、点と点が繋がったような衝撃が走りましたね。

 

このような経験を繰り返しながら、学校での算数・数学の授業を受けていました。

授業で扱うほとんどの内容が、一度は視覚を通して脳に入れたもの。自慢する訳ではありませんが、小学校・中学校の算数数学の授業で苦労することはほとんどありませんでした。

 

 

4.そして今

僕は、大学受験に向けての受験勉強が楽しかったです。特に数学の過去問を解いている時、答え合わせをする時、解説を読む時は、最高でした。受験勉強というより、数学の定理や原理を使ったパズルを解いている、そんな感覚だったのでしょうか。

当時の自分にとってはただの1冊の算数のことが色々書いてある本、よくわからんけど面白い本…そんな認識でした。しかし、大学受験を楽しく乗り切れた今こうして振り返ってみると、この本がsawapy少年に「“数学パズル”を解く」ということ、更には「自分がまだ知らないことを学び、考えること」の楽しさを教えてくれたのだと感じます。

この本と出会わなかったら、楽しく受験勉強を乗り切ることはなかったでしょう。また、今の、数理学系に興味を抱く僕は存在しなかったかもしれません。

まさに人生を変えたクリスマスプレゼントでしたね。

 

さて、僕の思い出をここまで書いてきましたが、この本、小学生だけでなく老若男女、誰が読んでも面白い本だと思います。ひょっとしたら新しい発見があるかもしれません。ぜひみなさんも一読してみてはいかがでしょうか。

 

また、贈り物としていかがでしょうか。

 

 

ではでは