名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

なんだかんだ言って子供向け番組が一番シュールな番組が多い

第一部「みんなファイテンションシリーズを見ていたのにファイテンションシリーズのことを忘れて今を生きている」

 こんにちは、榊原です。他人の幸福を許しません。

 

突然ですが、この前Twitter「アイ・フィールド」という短編アニメを見つけまして

 

関節が死んでるキャラクター、一瞬で終わる話、超早口で繰り出されるシュールなギャグの数々。

これを見て「ファイテンションシリーズっぽいなあ!」と思ったのでした。

 

ファイテンションシリーズとは

2007年7月7日から2008年3月29日まで、テレビ東京系およびBSジャパン他(BSジャパンTVQ九州放送は時差放送)にて毎週土曜日7:00 - 7:30に放送された子供向け番組の事です。Wikipediaからコピペしました。

20歳前後の人間には心当たりがある奴も多いのではないでしょうか。

子供向けのギャグ、明らかに親狙いのギャグ、下ネタが飛び交っていた、ヤバいflashアニメを放送しまくってた番組。それがこれ。

忘れたとは言わせぬぞよ?

 

まあそんなことはどうでもいいので、貴重な本編映像でもご覧になりやがれください。

 


ファイテンション☆テレビ(09年3月28日)

生身の人間のくそつまらん話はどうでもいいんですが、アニメーションが凄く良いですね。

 

有名どころだと、鷹の爪団でおなじみ蛙男商会の作品なんかがよく放送されてました。

 

関節が動かないキャラクターがバッタバッタ動きながら早口でシュールなギャグを連発する、そういう作品が彼の持ち味ですね。

 

元からそういうジャンルがあったのを知らないだけかもしれませんが、というか低予算アニメってこんなもんな気がしますが、僕は2007年からファイテンションシリーズの事を毎秒毎秒噛み締めながら生きてきたので、こういう作風=蛙男商会=ファイテンションシリーズっていう図式が出来上がっちゃってるわけです。それはもう日本人=スシ=ニンジャ=ゲイシャみたいなもんです。偏見だよ。

 

曲も良い

アニメも良かったですが、合間に流れる曲もバカバカしくて良かったですね。かなり思い出補正入ってますけどね。まあそういうもんでしょう。

筋肉学園の曲とか完全にバカですよね。めちゃくちゃ小学生が好きそう。僕の精神年齢は小学生と同等なので、僕はこれが好きで好きでたまりません。

「ちゃんちゃらおかP音頭」とか、多少マイルドになっているものの、よくもまあこんなど下ネタの曲を朝から流そうという気になったなと思いますね。さすがテレ東大好きですぅ......。

 

「ピン子の秘伝カリー」も捨てがたいですね。歌詞が教育上最悪なのがたまらなく良いです。僕は精神年齢が小学生で成長が止まっているのでこういうのが大好きです。

 

もったいないのがこの曲の数々のほとんどがCDはおろか、配信すらされていない事。

 おかしいだろ?おかしいって言ってくれよ......。

 

「はなけろサンバII」とか、ネーミングがマツケンサンバIIのどパクリで安直すぎるし、はなけろサンバIが存在しないのになぜIIがあるのかという疑問が残る割には曲自体は結構好きなんですが、着うた(2016年サービス終了)でしか配信されてなかったから、もう二度と正規ルートで聴くことができないんですよ......?

 

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はなけろ「おっけろ~!!」

 

何もおっけろじゃねえんだよ。

 

これが現実。

俺はニコニコ動画で「はなけろサンバII」を聴くたびに「いつか削除されるんじゃないか」という不安に襲われて夜しか眠れないの。全然ニコニコできねえよ。

でも画面の向こうのはなかっぱもどきは永遠におっけろおっけろ言ってるってワケ。はーやってらんねえよ。死ね。

 

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はなかっぱもどき「おっけろ~!!」

 

第二部「カオスな子供向け番組はウゴウゴルーガに通ずるが、カオスな子供向け番組を子供は見ない」

 

ファイテンションスクールはウゴウゴルーガの系譜(?)

僕にとってはファイテンションシリーズが原点なわけですが、世の中にはもっと前からカオスな子供向け番組が存在しているわけです。

で、その原点にして頂点がウゴウゴルーガという番組。


ウゴウゴルーガ 1992/12/15

当時最先端の技術を駆使したCGと実写の融合(拡張現実=AR)や、意味のわからない2Dアニメが特徴です。

 

ちなみにこのCG映像はAmigaというパソコンで作られていて、あの平沢進のマジキチMVたちもこのAmigaで作られています。


平沢進 世界タービン [60fps]


P-MODEL「夢見る力に」1995

 

話を戻すと、この番組なかなか凄くて、何が凄いかというと先ほど言ったようにARガシガシ使いまくってるんですよ。しかも電脳コイルとかポケモンGOの20年30年前に。

先見の明すげー。

  

僕はファイテンションシリーズの系譜を辿っていくとこのウゴウゴルーガにたどり着くような気がしてならないのです(子供番組ガチ勢ではないのであんまり知らないだけで、他にあるような気もしますが)。

バラエティパートとアニメーションパートが混在していること、全編通してシュールなことなど、共通点もそれなりにあるので、あながち間違いではないと思っています。

 

この番組の影響はどうやらすさまじかったらしく、ファイテンションシリーズ云々を抜いても、色んな番組が真似をしているらしいですね。

 

彼らの遺伝子は今どこに生きているか

ガチャガチャポン!なる番組が流れを正統にくんでるらしいんですが、全く思い出せない上に調べてもガチャガチャの話しか出てこないのでここでは触れないことにします。名前は知ってるので当時見てたと思うんですが......。情報提供求む。

 

どぅんつくぱという深夜帯大人向け子供向け風番組(意味不明)は、確実にウゴウゴルーガをオマージュしています。しかもシュールさを極限まで引き上げて。

僕はたまたま最終回だけリアルタイムで見てしまったのですが、クリス・ハートが普通にクリスマスソングを歌ったかと思えば、髪の長いベーシストが子供達の前で童謡のメタルアレンジを演奏してました。


どぅんつくぱ - かっこよくアレンジしてみよう「どんぐりころころ」KenKen

特に度肝を抜いたのが、最のコーナースクリーンセーバー新垣さん」(首から上だけの新垣隆寺田心ら出演者の質問に棒読みで答えるコーナー。意味不明)で、突然番組終了が宣言された。急にメタいのやめろ。なお番組表には(終)の字はなかった。

 

新垣「大人のさまざまな事情があります。番組は視聴者に愛されてもやむにやまれず終わる事もあります。みんな、わかってください」

 

俺は一体30分間何を見ていたのだろうと思うと共に、尖った番組は理解されないんだなあと悲しくなったのでした。

 

じゃじゃじゃじゃ〜ン!という番組はウゴウゴルーガの立ち上げメンバーにより、現在進行形で放送されている番組です。なので実質ウゴウゴルーガみたいなものですが、全然話題になりません。なぜなら土日の朝4時5時にやってるから。

そんな時間に起きてられるかっちゅーの!

ここで主に映像を作っている藤井亮というクリエイターが凄い、凄いカオスです。


#4 からだざつお

どことなくノスタルジーで教育テレビ特有のシュールな雰囲気を感じますね。

 

藤井亮の作品は、世間的には石田三成のCMストップ恋愛・ゼッタイダメが有名ですかね。


石田三成CM<第一弾>

 

vimeo.com

 

実は彼は僕と出身地が同じで、高校の同級生の叔父/伯父らしいです。世間は狭いですね。

 

最後に、皆さんご存知のポプテピピックという養殖クソアニメを紹介しますが、これも実はウゴウゴルーガが意識されています。

ポプテピピックといえば声優の乱用や再放送、ボブネミミッミなどに注目が行きがちですが、それに加えてクレイアニメ作家やフェルト作家、サンドアート作家など様々なクリエイターが参加したのが印象的です。


ボブネミミッミ2話


LET'S GROOVE TOGETHER

原作のクソさのせいであまり真面目に語られることは少ないですが、これって深夜アニメ枠にしてはかなり実験的ですよね。

ウゴウゴルーガのアニメーションも前述したとおり、当時としては斬新な映像表現を駆使していました。

ポプテピ製作陣はこの実験精神を大いに参考にした、とのことです。

 

がしかし、これらの番組深夜か早朝にしかやってないんですが、子供に見せる気あるんでしょうかね?多分ないんでしょうね。こういうのを見て育った子供がどういう大人になるのか興味があるので、ちゃんとそれっぽい時間に放送してください。

 

終わりに

ということで、子供番組はあながちバカにできないのでみんな見ましょう。おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺はらむりんを消したベネッセを許さねえからな......。

しまじろう、テメーを絶対潰す。