突然ですが、あなたは「美的音楽聴取」と「プラクシス的音楽聴取」という言葉を聞いたことがありますか?
詳しくは以下の論文を読んでいただければわかると思います。↓↓
簡潔にまとめると、「美的音楽聴取」とは、美を最優先として、音楽教育を人間の感情の本質への洞察を豊かにすることと捉えるものです。
これに対して「プラクシス的音楽聴取」とは、自分を最優先として、経験知の積み上げを教育として捉えるものです。
私の音楽聴取はどちらかというと「プラクシス的音楽聴取」の傾向にあると思います。
私は現在合唱団に歌い手として所属しており、来年度は指揮者を務める予定です。私は感情の赴くままに音楽的な表現をつけることを意識しています。そのために、普段から曲を聴くときは、雰囲気や感情を受け取ることを意識するようにしています。また、私は幼少期からピアノを習っていて、その頃の教育方法が「プラクシス的」であったので、その影響もあり私は「プラクシス的」に音楽を聞いているのだと思います。
読者の皆様はどちらの傾向にあるでしょうか。学問的な音楽に重点をおいてきた方は、どちらかといえば「美的音楽聴取」の傾向にある方が多いのではないでしょうか。
そのような方々には「プラクシス的音楽聴取」をしてみることをお勧めします。もしかしたら、今までとは違った音楽の考え方が生まれ、新たな音楽を見つけるきっかけになるかもしれません。