数あるCDの中で、ある意味目を引いたのがこのCDでした。
バキバキに割れているケース。ガビガビのジャケット。どう見ても私家版です。
ということは、とても希少ということですね(ポジティブ)。
そして皆さん気になっているであろう、清水碩二とは一体何者なのか。インターネットストーカー検定1級の私が解き明かします。
まずはこのジャケットに記載されている情報から推測していきます。
ジャケット右側、外人っぽい人と握手している白髪の男性。彼がおそらく清水碩二でしょう。そしてホールでバックバンドを率いて演奏会を開いていることから、結構人気があるか、裕福である事がわかります。
これらから以下の仮説を導くことができます。
仮説1:宗教家
メモリアルコンサートを開いて私家版のCDを頒布できるのは、宗教家くらいしか思い浮かばないので。
仮説2:金持ち
金持ちはコネクションもあり色々できるので。
仮説3:凄い高名な方
私が無知でゴミカスである可能性の方が、上二つの仮説の可能性より圧倒的に高い可能性が否定できない場合もあるといえなくもない。
中をみていきます。
顔写真があります。やはり先ほどの男性が清水碩二で間違いなさそうです。
ジュラール・タゲール(ダゲール?)という何か凄そうな人のメッセージがありますね。TOYOTAの文字があるので、清水碩二はトヨタに務めていた可能性が濃厚です。なので、おそらく宗教家ではない、アマチュアorセミプロの可能性が高いと言えます。
それでは早速聴いていきましょう。 以下聴きながらメモった私の感想(やや実況中継風)です。
・曲の合間合間にMCが挟まれており、そこで彼が何者であるかがうかがい知れます。
・まずコンサート時点(2005年5月3日)で73歳の誕生日ようです。まさか誕生日を祝われるためにこの壮大な演奏会を???? そして曲目からシャンソン歌手であることがわかりますが、そんなにフランス語の発音が上手くないのでおそらくアマチュアでしょう。
・と思ったら冒頭のMCで自分が話せるフランス語(3つくらい)を全部話してしまいました。なんなんだ。
・何曲か聴いて分かったんですが、自分の半生を語りながらコンサートが進行していく形式のようです。マジで何? 私は他人の半生とか興味が無いので、観客がどういう気持ちで聴いていたのか普通に気になります。別に曲が人生に対応しているわけでもないし。
・肝心の歌ですが、70歳にしてはかなり声が出ています。なので、普段から歌っているのでしょう(それはそう)。ただ特別上手いわけではないです。とはいえ70でフルステージ歌える人間はかなり凄いなと思います。私はカラオケで数曲歌っただけで果ててしまうので、70才では一曲歌うのも難しいのではないでしょうか。もうちょっと頑張ってみても良いなと思いました。
・それにしてもホールでワンマンコンサートできる力が凄いなと聴いていて思います。金の力が。
・まずバックバンドが豪華です。全員で8人いるんですが、そのうち5人が日本人で残り3人がフランス人。このためにわざわざ来日しているようです(?????)。
・「トヨタ自動車の販売会社に40年勤めた」とのことなので、海外勤務時に得た繋がりなのでしょうか。そういうコネができるなら社会に出るのも悪くないなと思いました。
・清水碩二がなぜシャンソン歌手になったのかについても言及がありました。彼は学生時代に合唱をしていたそうです。合唱部とかそういう話題がなかったので、おそらく校内合唱コンクールとかの類いでしょうかね。わかりませんが。
・それから時は過ぎ、西山伊佐子氏の勧めにより50歳からシャンソンを習うようになり、今に至るらしいです。
・知りたいことが大体解明されてしまいました。まだコンサート1/4くらい残ってるのに。
・あ、CDが限界に近づいているらしく、めちゃ音飛びする曲があります。やはりCDって長期保存媒体としてはあまり優秀ではないですね。
・今、師の西山のステージが挟まれました。流石にフルステージはキツいのでしょうか。
・西山、上手い! みんな西山目当てで見に来ているのではないですか? というかこのステージ自体が西山の手によるものか、もしくはすすめで開かれているものなのではないかと思い始めました。
・宗教家じゃないんだ、よかった~と思って聴いていたら、後半に宗教の話題がぶち込まれておやおやおやおや雲行きが怪しくなってまいりました~~~~????。と思いましたが、本願寺名古屋別院(西本願寺の別院。浄土真宗本願寺派)でした。めちゃくちゃ主流~~~~!!!! そして総代なんですね。通りで客が集まるわけです。納得です。いや、総代に推されるくらい人望があるといった方が適切でしょうか。人望、俺も欲しい。
・あ、今終わりました。最後は「見上げてごらん夜の星を」でしめましたね。私も好きですよ、Ground Zeroのカバーが特に。
ということで、おそらく仮説2:金持ちが正しいんじゃないかと思います。
最後に、このCDの持ち主は何者だったのか解き明かしていきます。
このCDは私家版ですから、本人が焼いて配ったものでしょう。したがって、持ち主は学生時代からの友人か、会社員時代の同僚か、近隣住民か、シャンソン仲間か何かと推測できます。
それでは、なぜCDを手放してしまったのでしょうか。コンサートから17年経ってますし、客層を考慮すると亡くなったんでしょうね。となると持ち主は清水碩二と同年代と推測できます。
遺族が故人の品を処分するのは死亡あるあるなので、おそらく死んだのもここ最近なのではないでしょうか。
そしてそれが名古屋大学の古本市に出品されたということは、おそらく東海3県に遺族が住んでいることを示唆します。清水碩二は名古屋を拠点に活動していたようなので、持ち主は名古屋市在住だったのではないでしょうか。
今の私の力ではここまでが限界のようです。
そしてなぜ私は買って聴いてこんなブログを書いているのでしょうか、世界にはまだ解明されていない謎がたくさんあるのです。