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はじめに
クリスマスももうそろそろといった季節、皆さんいかがお過ごしてしょうか。どうも、gyoxiです。今回は番外編としてこちらの素敵なサウンドトラック。
より
怪盗セイント・テール オリジナル・サウンドトラック①
怪盗セイントテールについて
講談社の主催する『なかよしまんがスクール』の出身作家。第95回頃より参加。高校卒業および就職によって一時投稿を中断するも、1989年頃より投稿を再開し、選外A〜Bクラスおよび「もう一歩賞」の常連となる。1991年『まんがスクール』における255回目の選出において『台風の行方』(機関紙『るん』78号に掲載)でシルバー賞を受賞し、第36回研修生に昇格。さらに同年『人魚姫未満』(機関紙『るん』80号に掲載)にて257回ゴールド賞を受賞した。
困った人の悩みを解決するために怪盗セイントテールとして盗みを働く少女羽丘芽美と彼女を追う刑事の息子アスカJr.の間に芽生えた恋を描く作品だ。
この作品の監督は鍋島修だ。
デビュー作はテレビ『ゲッターロボG』。スタジオZ、スタジオno.1で金田伊功と共にする。アクション系の作画を得意としていた。
現在は東京ムービーの作品を中心に、監督、演出を行っている。代表作は『とっても!ラッキーマン』(1994年)、『怪盗セイント・テール』(1995年)、『とっとこハム太郎』(2000年)、『弱虫ペダル』(2013年)など。
鍋島さんの作品だと、ハム太郎を現役で観てましたね。ハム太郎、ドンジャラとか持ってました。クソ懐かしいです。
でね、この作品、アニメも良いけど、この漫画がマジで良いんですわ(クソ早口)。絵柄もすげー可愛いしストーリーも素敵なんですよ。
途中で2人に恋が芽生えるけど、アスカJr.は目の前の“芽美”のことはそっちのけで“セイントテール”を追っていて。芽美ちゃんは「私の正体に気付いて欲しい、でも正体がバレると怪盗ができなくなるし...」
みたいなねぇ〜〜〜〜 。自分はこの漫画を読んだ時トキメキすぎて心が10歳くらい若返りました、ありがとうございました。あと、オマケ漫画の「佐渡くんと聖良ちゃん」が超超超超素晴らしいので全人類読みましょう。
怪盗セイント・テールの音楽
さて、この作品のサントラを作っているのは松尾早人だ。
作曲家・松尾早人 ロングインタビュー!(アニメ・ゲームの“中の人”第11回) - アキバ総研 (akiba-souken.com)
西村朗に2年ほど指導を受けた後、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。野田暉行、南弘明に師事。大学在学中より頭角を現す。1990年、芸大で行われた日本映像学会の第16回大会における実験コンサートに芸大作曲科チームの一員として作品を出品していた(他の出品者は南弘明、松本日之春、西岡龍彦、岩崎真、千住明、中川善裕)。同年にはNHKスペシャル『正倉院』の音楽制作(作曲は牟岐礼)にも参加し、シンセサイザーを担当している。
アニメ劇伴の他にも、ドラゴンクエストシリーズや風来のシレンシリーズのBGMを作曲をしているすぎやまこういち氏の重要なパートナーであるらしく、このアルバムのスペシャルサンクスの中にもすぎやまこういち氏の名前がばっちり入っています。すぎやま氏は2021年の9月に永眠されました。合掌。
そんな松尾さんの作るセイントテールのサントラは①と②が存在しますが、ここでは①をメインに紹介させていただきたいと思います。
メインテーマ(オーケストラヴァージョン)
キラキラとした美しさで溢れているのがこの曲。前半では弾む低音ストリングスのリズムに合わせて、ヴァイオリンやフルートが華やかなメロディを奏で、怪盗を可憐かつダイナミックにこなす芽美の様子が曲から思い浮かぶ。そして後半は、曲調が変わり、今後の彼女の恋の行方を思わせるような、壮大な雰囲気で曲が終わる。これぞまさにメインテーマ!と言わんばかりの一曲だ。どの楽器がどんな音を奏でているのかに着目して聴いてみるのもこのオーケストラヴァージョンの楽しみ方だろう。
変身
怪盗セイントテールは魔法少女モノに分類されることもある作品だが、魔法少女モノといえばやっぱり変身シーンだろう。そんな変身シーンで使われているのがこの曲だ。魔法少女の変身時の音楽の中で最も可憐で美しいと思うのは私だけでしょうか。はい、鳥肌が立つほど美しいと思います。
尾行
ストリングスの良さがバリバリに出ているのがこの曲。駆けていくように演奏される低音とともに演奏されるヴァイオリンは、とても綺麗ながらもどこか緊迫感があり、静かな夜の街を駆けてゆく2人の姿を思わせる。
おわりに
今回は怪盗セイント・テールのサウンドトラックを特集しました。曲を聴いて気づいた人がいるかもしれませんが、このCD、インターネット上の人々が口を揃えて「録音が良い!」と言っているので、オーディオマニアの方がいましたら是非教えてください。私がCDを持って押しかけます。
ではまた!