名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

音楽発信とTwitter

みなさんこんにちは、sawapyです。こちらのブログでははじめましてですね。

 

 

 

・・・ところでみなさん、Twitter使っていますか?

 

今やアカウント数は日本だけでも延べ4000万、多くのユーザーを抱えるSNSに成長しました。

何を隠そう、名作同も僕もTwitterを情報発信に活用しています。

今回の投稿では、そんなTwitterと音楽、中でも作曲の関わりにスポットを当ててみようと思います。

 

さて、少し前の音楽の発信と言えば、テレビやラジオの音楽番組か、CDやMD、レコードといったハードの媒体が主流でした。しかも、そこで発信できる中心になるのは限られた人だけ。

 

しかし。

 

時代は変わり、音楽もインターネットを通じて、誰もが“個人で”、そしてリアルタイムで音楽を発信できる時代が訪れました。

 

そこで、今やアカウント数3億に上るSNSであるTwitterと作曲活動について考察し、最後にTwitterで出会った素晴らしい作曲者の方々を数名紹介したいと思います。

 

ボカロの爆発的ヒットに貢献したニコニコ動画YouTubeといった動画配信サービスはもちろん、SoundCloudなどの音楽に特化した配信サービスも誕生しています。

Twitterも例外ではありません。むしろ、“個人単位での宣伝”という役割においては前述のサービスの効果を上回っているのではないでしょうか。また、作曲者(以下、本業趣味問わず、作曲をしている人を作曲家と呼ぶことにします)同士の交流という役割でもTwitterが活躍しています。

 

さてここまで個人というワードを強調してきました。

というのも、インターネットやSNSの普及により、レーベルなどに所属しているかに拘らず、作曲者が自分の好きな時に好きなように音楽を発信できるようになったこと。これが一番のポイントだと思います。

この変化に対応し、大きな影響力を持ったのが、Twitterだったのではないでしょうか。

お仕事として書いた曲、趣味として書いた曲…様々な作曲がありますが、作った作品を気軽に投稿できる場が誕生したのです。Twitterで作曲関連のタグが数多く見受けられるのも、このことを裏付けているように思われます。(DTM(パソコン上での音楽制作)に関連するものが多いですね)

 

さて最後に(むしろここからが本番だったりしますが)そんなTwitterを通して僕が出会い、影響を受けてきた曲と、その作曲者の方々を紹介したいと思います。会長から好きな曲を語って良いって言われたもんね

 

・片時雨/かしわ丸餅

 

僕が演奏動画の投稿を始めて間もないころにリツイートで回ってきて出会ったピアノ曲。それまではポピュラーソングばかり聴いていましたが、この曲の”エモさ”に魅了され、聴く音楽の幅が一気に広げられました。とにかくエモい。楽譜を見れば(YouTubeで楽譜も公開されています-【ピアノソロ】片時雨【オリジナル曲】 - YouTube)その和音の複雑さには眼を見張るものがあります。そして、とにかくエモい。何度でも言う。とにかくエモい。

耳によく残る主題で、特に2’06あたりの駆け上がってからの静かな主題への入り方で悶絶させられます。エモい。

 

~作曲者紹介~

北海道出身。作編曲が趣味の猫好きな一般人。学生時代にエレキベース、ピアノを始め、のちに作曲を独学する。近年ピアノソロによるアレンジやオリジナル曲をTwitterYouTubeに投稿し始め、キャッチーで情緒あふれる作風で人気を集める。

 

 

・雪と恋のワルツ/しょご(Shogo Nomura)

しょごさんが初めてSoundCloudに投稿した曲。受験勉強に疲れていた時に、この曲もリツイートが回ってきて出会いました。優しさと暖かさと、どこか切なさが勉強で疲れた身に染み入ったことをはっきり覚えています。特にセンター前の追い込みの時期には何回聴いていたことか…曲名にある通り、冬という季節にも合っていたのかもしれませんね。

この曲では多くの楽器が入れ替わり立ち替わり登場するのですが、それぞれの使い方がとても上手で、今も曲を作る時にはめちゃめちゃ参考にさせて頂いております…

 

~作曲者紹介~

愛知県立芸術大学に在学中。ニコニコ動画に演奏してみた動画を投稿していて、アニメ等のセリフを和声付きでピアノで弾いた動画が話題になる。特殊奏法等を用いた現代音楽を専門とするが、より多くの人に自身の作品を聞いてもらいたいという思いから、ポップな音楽を作るようになる。現在は太鼓の達人等の音楽ゲームへの楽曲提供や、しょご名義でのアルバムを2枚リリースしている。

 

 

・蒼色冒険記/きみどりルクス(Meldear’s Craft)

DTMを始めるきっかけとなった曲。曲名にもある通り、冒険のワクワク感がとてもよく伝わってきて、僕のDTMという未知の世界への冒険が始まりました。僕の初の作曲作品、「始まりの村で」は、がっつりこの曲の影響を受けています。また、この曲で登場するオカリナ(?)とバイオリンとアコースティック系のギターという組み合わせに惹かれ、そこからケルト系などの民族音楽に出会うきっかけになりました。

どこか可愛らしさのある曲で、僕は飼い猫が家から抜け出して近所を大(?)冒険する…そんな情景が浮かびました。ほのぼの、のんびり、癒しを与えてくれますね。

 

追記:曲中で使われている笛のような楽器はKontact付属のソプラノリコーダーだったようです。

 

作曲者紹介

任天堂の「大合奏!バンドブラザーズ」という携帯ゲームに作曲機能があったことをきっかけとして作曲を始める。ゲームミュージック、特に作曲家浜渦正志からそのルーツを辿るように、ニューエイジ・ミュージックとクラシックを好むようになる。ジャンルを問わず、幅広く曲を作る。DTMを始めて間もない2012〜2013年頃、友人に誘われるようにして同人活動を始め、その頃に個人サークルMeldear's Craft名義で、東方アレンジCD『ねがいごと』『とおりみち』をリリース。また同時期に東方アレンジコンピレーションアルバム『花華茶会』に楽曲を提供。

2014年頃、一度作曲活動そのものをほぼ辞めて、音楽に関する勉強や研究などに約1年半没頭。2016年から作曲活動を再開し、インストゥルメンタル曲集&素材集の『Rollenspiel Reminiszenz』、ピアノと室内楽の曲集『Clear Palette』をリリース。このことなどがきっかけとなり、主に成人向け同人ゲームに楽曲提供をするようになる。

 

 

 

この記事では完全に僕の独断と偏見で、Twitterでの音楽との出会いを振り返りながら3曲紹介しました。皆さんも、インターネットで趣味として作曲をしている方々の作品を聴いてみてはいかがでしょうか。思わぬ出会いが待っているかもしれません…