名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

えっちな動画を見る人より、ドパガキになるほうが幸せかも

マンネリライフへ絶賛突入中、Southernです。

 

先月27歳を迎えましたが、最近はどうも面白味のあることすらも見つけられず、早くも虚無を感じつつあったり……。とても悲しいです。

 

そんなある日、いつものようにX(以下、Twitter)を閲覧していると、こんな記事が回ってきました。

 

 

2025年4月に執筆された記事ですが、なぜか1年後の今Twitterへ投稿されてインプレッションが回っており、大いに議論を呼んでいた? ものとなります。
実際に私も一読してみたところ、記事中において下記のような記述が見受けられました。

2015年の脳画像研究によると、ポルノ動画を頻繁に視聴する男性の脳では、報酬系に関与する領域の灰白質が減少していることが明らかになりました。

ポルノ動画を見すぎる人は「脳にある異常」が起こっていた - ナゾロジー より引用

 

脳の「報酬系」という単語が聴き慣れないものだったので調べてみたところ、こんなことがわかりました。

誘因顕著性(すなわち、「欲しい」という気持ち、報酬への欲望や渇望、および動機づけ)、連合学習(主に正の強化および古典的条件づけ)、そして正の感情価をもつ感情、特に快感を核とする感情(例えば、喜び、多幸感、エクスタシー)に関与する神経構造群である。

報酬系 - Wikipedia より引用

 

ざっくり意訳すると、この領域の灰白質が減少するということは、報酬を得ようとする欲望や、陽キャ的な感情を司る機能が弱まる、という意味になるようです。おおこわ。

 

 

あんまり信用しきれるものではない

 

……とは思ったのですが、よく読んでいっても上記記事中にある「2015年の脳画像研究」がどんなものなのかがわかりませんでした。
実際にここで引用されていたのは2014年の論文で、さらにそれと来たら全英語(=翻訳することで本来の意図が見えづらくなる)かつ当然ながら専門用語も多いというものでした。

理解には相応の時間がかかりそうだと思っていました*1が、幸いにも私と同じくこの記事の内容について触れている方がいらっしゃいました。私はポルノの論文について議論するためにこのブログを書いているわけではないので、失礼ながらその方の記事を下記引用させていただきます。

ポルノを視聴する頻度が高いほど「報酬系を司る脳の部位の体積」「性的画像を見た際の神経発火」「脳の特定領域の結合性(同期性)」が低下する傾向が見られた、ということになります。これらの結果を総合することにより、筆者らは「ポルノ視聴の強い刺激が脳構造を変化させた」または「脳構造が特定の場合にポルノ視聴頻度が高くなる」のどちらかだろうという結論を見出しています。

「ポルノを摂取すると脳に異常」は誇張表現 - DLチャンネル みんなで作る二次元情報サイト! より引用

 

これによると、「ポルノの見過ぎで脳が変化した」のか「脳がこのように変化したからポルノを見過ぎてしまう」のかを確定させられないという結論のようで、つまりは(論文著者が明記した通り「自己申告のPH(=Porn Hour)に頼らざるを得な」かったこともあろうと思いますが)優位な研究とは言えないものになっているようです。

「誇張じゃん! じゃあいいや!」と楽観的にいたいですが、まあ見過ぎは気を付けないといけないですね。

 

 

「ドパガキ」との関係性が見える

 

ところで、私は冒頭の記事においてまた違ったところに引っ掛かりを覚えました。

下記がその部分です。

前頭前野と報酬系の結びつきが弱まることで、かつて得られていた快楽を得るにはより刺激の強いコンテンツが必要となり、エスカレートする傾向も確認されています(JAMA Psychiatry, 2014)。

ポルノ動画を見すぎる人は「脳にある異常」が起こっていた - ナゾロジー より引用

 

これを受けて思い出したのは、インターネットの住人は一度は聞いたであろう「ドーパミン中毒のガキ」という単語、およびそれとの関連性です。

 

 

 

前提として「音楽を聴いたらドーパミンが出る」ことについて、私たちは特段有効な研究結果を見ずとも本能で正しいと感じているフシがあります。あるよね?

問題は、そのドーパミンが何たるか、そしてどんな作用があるか。
これについては、今回導入としてきた「ポルノ見過ぎ」と関連性の深い記事がございました。

ドーパミンは、報酬系に関わる重要な脳内物質で、感動する曲を聴いたり、好きなメロディが流れる瞬間に分泌されると幸福感や高揚感が生まれます。

(中略)

SNSやショート動画は、瞬間的な刺激で大量のドーパミンを放出しますが、その効果は持続しにくく、さらに多くの刺激を求めてしまうことが多いです。

音楽で脳を刺激する:ドーパミンとアドレナリンの分泌を高める音楽の力とは? - psyber grahics より引用

 

これをもとに仮説を立てるとすると、

  1. 音楽を聴くことで、報酬系を刺激するドーパミンが発生する
  2. ドーパミンにより報酬系への刺激が続くと、いずれその効きが悪化する
  3. より強い刺激を求める(=報酬系が弱まる)状態へと脳が進んでいく

……という、ずいぶんと似通った状況が発生し得るのではないか? と感じました。

 

 

結論と感想

 

ということは! どうせ脳がぶち壊れるなら、シコるより好きな音楽・刺激のある音楽を聴き続けるほうが勉強にもなって得じゃねえか!!!

 

実は無為にポルノを見て日々を過ごすよりはドパガキになるほうが人生幸せなのかもしれませんね。

 

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なかなか論文というものに触れる機会のない私ではありますが、今回読んでみて難しくはあるものの、これ以上の教材となりうるものがないと感じました。
まあ、その分野に精通した人が書いているので当たり前かとは思いますが。

活字を読んで思考するっていうことを、それっぽくやるだけでも面白いです。人生でやりたいことを得られるよう、日々勉強は欠かさずに今後も生きるぞ!

 

それではまたいつか。

 

 

 

*1:余談ですが、Southernは卒業制作による大学卒業を果たしたために論文に全く縁がないことも、この論文を読みづらく感じた一端であるかと思われます。最近活字を読むことで賦活を試みてはいますが……