バイクを購入したために鉄道から離れがちなSouthernです。
2週間ほど前の話にはなりますが、カントー交響楽団様の第5回演奏会へ行く機会がありました。
直近で弦楽四重奏の作曲をしたからか、今までよりも自分の目が管楽器から弦楽器へ、自然と向いてしまっているような感覚がありました。
やっぱり私自身が触れてこなかったものに興味を抱いたら、他の物より強く惹かれるように思います。いろいろな演奏会からも作曲のスキルを磨けるよう努力したいものですね。
近況報告はこのあたりにしてお届けする当記事は、前回の私の執筆分からの続きです。念のため前回記事もお読みいただければより楽しめるかと思います。

▽前回の記事はコチラ
最近の発車メロディは様子がおかしい
前回の執筆からしばらく経った間に、関東圏JRにおける発車メロディは随分淘汰・統一されました。
そうして文化的にはつまらなくなり、さらに「路線ごとのメロディ統一でどの路線が動き出すかわかりやすくなった」ために駆け込み乗車が多発している(印象にすぎませんが)ように感じる今日この頃です。次の電車は来るんだから焦るこたぁねえだろ。
その一方で路線ごとに新たに定められたそのメロディは、曲単体で聴くとずいぶん印象が異なってきています。
まずは参考までに、2025年度ダイヤ改正まで使用されていた曲を。
・JR-SH2
(このアレンジでは)F#M7-3 → D の和音進行がものすごくオシャレです。
・JR-SH3
短調へ移行→単音のアウトロ→付け足すように和音で終了と、旧作ではやや異彩を放っています。
・JR-SH5
ニ長調にいながらB♭m7での終わりが印象に残ります。
その他の汎用メロディも聴いてみましたが、
・「終わり方」に特徴はあれど、曲中の和音はいたって普通
・拍子におかしなところはない
……といった印象が強く、日常に馴染みやすいのでは? と思います。
ところが、近年登場した曲はどうも様子がおかしい。例を挙げると、
・JRE-ISKT-001
いきなり8分の7拍子が登場。終盤にもノンダイアトニックコードが聞こえます。
・JRE-ISKT-006
当然のように変拍子。8分の9拍子って……
終盤であからさまに短調になる瞬間もあります。
・JRE-ISKT-004
一聴しただけでは拍子が掴めず、一瞬「!?」となりました。
こちらも短調への転調があり。
……などです。
実際に発車メロディとして……だけではなく、例えばラジオのジングルに使うにも、テレビCMやYouTube動画内で使うにも、これらの曲が馴染むような場面は私には考えられません。
以前よりも、単体の「曲」としても成り立つよう作られているという印象を受けます。
ずいぶん「現代的」になったように思う
地味ながら曲の傾向がこれだけ変わったことは、単純に作曲者が代わったというだけでは済まされない理由がありそうだとは思ったのですが………シンプルに時代が変わったために、楽曲の流行も変化しつつあることを受けていたりする、くらいのことしか思いつきませんでした。
ただ「楽曲を変えた」ことだけに対してであれば、自社のみで著作権を管理したかったからだとか、ワンマン運転を今後拡充していくからだとか合理的な理由は考えつきます。
しかしそれだけであれば既存曲を流用すればいい話なので、やはり体制が変わっていくタイミングでより「現代化」を推進したと考えるのが自然なように思います。
余談ですがJR東日本は、メロディの変更について「機器の更新」を理由にしています。昔のゲームハードみたいじゃんって笑った覚えがあるのですが、あれって本当に録音ではなく機器での演奏で流していたってことになるんですかね? そういう方法はコストが少ないとかあるのでしょうか。
終わりに
当記事の執筆には、「音鉄」とも呼ぶべき方のYouTube動画を多く参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
そんな動画のコメントも見ていましたが、どうも新しいメロディの評判が芳しくないのが散見されます。
感性論になるのでべつに議論をしようとは思いませんが……私個人の意見としては前編でも述べた通り、あくまでもメロディの統一化によって地域ごとの特色ある選曲が失われたことが、曲の良し悪し以上の問題として提起されるべきかと思います。
これは邪推に過ぎませんが、そんな文化の喪失に対し、少しでも曲としてのレベルを上げようとしてこのような発車メロディになったのだとしたら……ちょっとは許せるのかもしれませんね。
それではまたいつか。