名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

地下のライブハウスでバイトし始めた

お久しぶりです、「名古屋作曲の会」主宰の冨田です。

今年度で大学を卒業したので、うちの会の名前を「名古屋作曲の会」とすると同時に、バイト先を探し始めました。

(音楽をやるために就職はしなかった)

それで名古屋の地下ライブハウスで働きはじめました。

せめて何か音楽とつながりのある職場が良かったので……。

そのライブハウスはほとんど地下アイドルの公演しかやらない小屋で、僕は地下アイドルたちのライブを眺めながらドリンクを注ぐ仕事をしています。

しかし、やってみると変わった業種で、なかなか面白い。

地下のライブハウスには未知の世界が広がっています。

今日はバイト先での発見をあれこれ書いてみます。

 

地下アイドルは礼儀正しい

バイトに行くと、本番前のアイドルたちが準備に励んでいます。

そんな彼女らは、バイト風情に過ぎない僕にでも

「お疲れ様です!」

などとたいてい労いの声をかけてくれるので、僕は驚きました。

なんというかこう、地下アイドルってもっと育ちが悪いイメージが……というのは完全に僕の偏見だったわけですね。

お見それしました……。

 

人によっては、わざわざ舞台関係者全員のもとを回って自己紹介&深々とお辞儀までしているアイドルもいます。

「よく考えたら、エンタメで身を立てようと頑張ってるという意味では僕と一緒なんだな……」

と気づき、自然と応援したい気持ちになりました(とはいえアイドルの追っかけとかはしないが)。

しかも、人気なアイドルほど挨拶などの礼儀もちゃんとしている、というのはなかなか示唆に富んでいます。

 

意外と曲が良い

正直、僕はアイドルソングが嫌いです。

なぜって、単純に音楽的につまらないので……。

だから、地下アイドルの持ち歌なんてよっぽどつまらないだろう、とたかをくくっていました。

しかし、むしろ歌に関してはマイナーアイドルの歌の方がカッコいいかも知れません。

もちろんグループによるのですが、意外とカッコいい歌がたくさん聞けて、バイト中も普通に音楽を楽しんでいます。

まあ、もちろん人気のないグループは歌のクオリティもそれなりですが……。

 

客層が広い

地下アイドルを見に来ている人なんて中年のおっさんばかりなのでは?……と思っていました。

しかし、実際には若い男性が3割、中年の男性が5割くらいで、残りの2割は若い女性、中年の女性、家族連れ、おじいちゃんなど様々です。

意外と、「地下アイドル=サブカルチャー」とは見られていなくて、普通にライブを楽しみに来る感じで気軽に来場する人が多い印象です。

 

仕事が異様に楽、だが……

バイトをする身としては、業務内容がめちゃくちゃに楽なのが気に入っています。

なにしろ、ライブが始まったら基本的にやることがないので、本を読もうがスマホをいじろうが自由です。

社員の人にも、

「この仕事空き時間が多いから、漫画とか持ってきた方が良いよ」

と言われました。

この「ちゃんと仕事さえやればそれ以外はどうでもいい」という感じ、実に業界っぽい感じがして個人的には好きです。

もちろんこれは「努力してても仕事ができなかったらダメ」ということの裏返しでもあるんですが。

 

さて、そんな感じで楽ちんな仕事なのですが、イヤな点もいくつかあります。

まず、出勤時間が前日まで分からないので、臨機応変さが求められます。

次に、給料が安く交通費も出ません。

極めつけは、業務中ヒマすぎて疲れる。

まあこれはいい点とも言えますが……。

 

こんな感じで、ライブハウスのバイトを通して今まで知らなかった世界と触れ合うことができています。

名古屋という土地は、どうやらけっこう地下のライブハウスでのライブが盛んなようです。

興味があれば、一度見に行ってみるのはアリなんじゃないでしょうか。

もちろん、その時はばっちりコロナ対策をしていきましょう。

たいてい換気のカの字もないようなライブ会場なので……。