〜前回〜
はじめに
みなさん、脳内物質キメてますか。どうも、gyoxiです。
そろそろサイケの後編記事書くか~と思って下書き掘り起こしたら、保存日付が去年の11月になっていました。遅れてどーもスンマセン。
さて後編はサイケデリックトランスの細かいジャンル分けの話でございます。 「そもそも細かいジャンルなんて気にするもんじゃねぇだろ、なんでわざわざジャンル分けしていくんじゃ」、というご意見もあると思います... それはそう、一曲が複数ジャンルの要素を持ち合わせていることなんてザラにありますし、個人の印象によっても分類の仕方は変わってきます。
でも、ジャンルって知っておくだけで「あっ、こういう雰囲気の曲が聴きてぇ!!!」ってなった時に、自分の求める雰囲気の曲に着地しやすいんですよね。
なので今回は、「自分の好きなサイケトランスにたどり着けるようになる」ことを目標に、サイケトランスを個人経験の主観と偏見まみれで雑に、大雑把に解説していきたいと思います。紹介してる音源とかも「いやこれ絶対ジャンル違うだろ!?」ってのもあるかと思いますがご容赦を...
それでは順に見ていきましょう!!!
これがサイケのジャンル達だ!
Goa
X-Dream - Children Of The Last Generation
まずはGoa Tranceから。ヨーロッパで生まれたトランスがヒッピーカルチャーの聖地であるインドのゴアに持ち込まれてできたのがGoa Trance。聴いていて分かるように、なんというかこの...“いかにもインド”って感じのメロディが特徴。レコード・CDのジャケットなんかでもヒンドゥー教の神様が描かれていたり、フラクタル文様が描かれていたりと、「あーこれはインドだなぁ!」って香りを強く感じるものが多いですね。
Psychedelic Trance・Psytance
お次はPsychedelic TranceとPsytranceです。この2ジャンル名前は似ていますが違うものらしく、Psytranceについては、
This subgenre organically fits between Progressive Psy and the classic Psychedelic in the BPM range, combining the best elements of these two.
...という事らしいですが自分は完全に混同しています。というよりそもそも「Psychedelic Trance国(別名Psytrance国)の中にGoa地方とかFull-On地方とか、地方都市(ジャンル)が散らばってる」くらいのイメージでしか捉えてなかったです。
ま、サイケのジャンル内の一番ベーシックなスタイルとでも考えておきましょうか。代表的な曲、と言われてもこれに関してはマジでイメージが湧かないので曲紹介はパスで。気になる人はyoutubeで「psychedelic trance」とでも検索しましょう。きっと無難なのが出てきますよ、多分。
Full-On
サイケトランス、と言われてこのジャンルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。個人的には「カッコ良さにステータスを振ったサイケ」というイメージですね。ベースラインが特徴的で、一般的な(?)サイケが割と単調なのに対し、Full-Onはデケデケデケデケ→デケデケ↑デケデケ↓だったりとベースラインが動くのも特徴の一つかと思います。あと、メロディラインも音色豊かに尖っていて、なんというか、こう、カッコイイですよね(語彙力)。
Progressive
Rye Smugglers - Customs Maiden, Progressive Psytrance
こちらは展開重視のサブジャンル。他ジャンルに比べて壮大さがマシマシになっていたり、曲に緩急がつけられていたりとその展開の仕方も様々です。こちらもFull-Onと同じく、今のサイケシーンを支える一大ジャンルです。ちなみに2曲目みたいな明るめのProgressiveは”Morning Psy”なんて呼ばれてたりもしますね。Morning Psy、結構好きです。
Dark Psy
Fraktal Noise - Paranoic Disaster
一気に雰囲気変わりましてお次はDark Psy。名前の通り、サイケ独特の「ダークさ」「不気味さ」が存分に摂取できるサイケです。DarkPsyの別名に、「エイリアン」という呼び名もあるらしく(初めて知った)、ビコビコ感や電子感(?)が強いのも特徴ですね。
Forest
02 - Abducted Brain - Reptilian Illusions (148BPM) Darkpsy/Forest
Ectogasmics & Mubali - Apocalypsis
自分の好きなサブジャンルの一つです。言ってしまえばDark Psyの派生系。Dark Psyからビコビコ感・電子感が差し引かれ、より単調に、不気味に、暗く進化してできたのがこのジャンルです。DarkPsyが宇宙ならForestは密林奥深く、と言った感じでしょうか。ジャケットイラストも鬱蒼とした森感のあるものが多いですね。個人的にはこれ聴いてる時が一番トびます。
Hitech
Cosmo - Acid Monster (darkpsy)
速く、より速く...そんな進化を遂げたのがHitech。音的にはDark PsyやForestに近いので、「速くてDarkなジャンルだな」と覚えておきましょう。BPMも200越えのものがあったりと、いやぁ攻めてますね。音は暗いのにテンポはアッパーなので、聴いてると脳と心臓がへんなかんじになってきもちいいです。
Suomi
サイケは北欧フィンランドの地にて独自の発展を遂げたのだ。。。別名、Suomisaundiとも。聴けば分かる、確かにこれはサイケなんだけど、なんだこれは。なんだこの滲み出る変人・変態感は。最高。大好き。愛してる。ベースラインもフリーダム、音もグニャグニャ。ちょっと自由すぎやしないか?って感じのジャンルがこのSuomi。流石白夜の国、クレイジーだぜ(褒め言葉)。
Psybient
名前からお察しの通り、サイケデリックなアンビエント。テンポゆっくりで、怪しくて、サイケデリックなやつ。別名Psychill。個人的にはDowntempoってジャンル名で認知してましたが、これらのジャンル名が同じジャンルを指してるかどうかは...ワカンネ。自分がサイケ知った最初の最初のころはDowntempoばかり聴いていました。ボーっと聴いてるとたまにブワッと鳥肌立つ瞬間が来て、最高。
もっと聴きたい!もっと知りたい!
さて、一通りジャンルを紹介した訳ですが、紹介してないジャンルもあったり、冒頭に書いた通り個々人によってジャンル分けの方針は異なってくる訳で。「もっと詳しくサイケのこと知りたい!!」という方や「お前の説明はどうも信用ならん」という方も多くいらっしゃると思うので、自分が良く使用してたサイトやこれいいな!と思ったサイトも紹介させていただきます。
Psykelopedia
Psykeさんのブログ。各アーティストやアルバムにフォーカスした記事から、ジャンル定義の考察の記事まで、サイケ好きにはたまらない記事が盛りだくさん。また、「属性」というタグで、曲紹介記事は分類されているので、「こういう雰囲気の曲が聞きたいんだけど」というときは、このタグを手掛かりに好きな曲を探すのも良いだろう。ジャンル紹介記事も必見だ。
Psytrance Guide
Psytranceのジャンル紹介の海外サイト。ページデザインが綺麗でとても見やすい。また、各ジャンルについて精緻に説明がついており、それぞれのジャンルについて、著名なアーティストとレーベルの紹介もされている。
Ektoplazm
サイケのフリー音源ポータル。現在は更新が止まってしまっているが、莫大なフリー音源が紹介されており、MP3・FLAC・WAVでダウンロードできる。このサイトが無かったら自分は、サイケを聴き込むことはなかっただろうし、この記事を書くほどサイケにはハマっていませんでした(自分語り)。
あざらし的 サイケデリックトランスのサブジャンル解説
最近UPされた、DJもこもこあざらしさんのブログ記事。こちらもジャンル解説の記事だが、2010年代前後にはクラブでどんなジャンルが流されていたか、現在クラブでどんなジャンルが流されているかという視点も盛り込んで様々なジャンルが解説されている。このブログで紹介されてる「ミドル系」って括りは自分も全く知りませんでした。いやぁ、勉強になります...
おわりに
さて、後編ではサイケデリックトランスのジャンルについて解説し、それに関連してオススメサイトをいくつか紹介しました。色々と抜けている部分はあると思いますが、サイケデリックトランスをあまり知らなかった人は、このブログがサイケを知るキッカケとなれば幸いです。
そして、サイケに興味が湧いてきたというそこの貴方。自粛ムードが収まったら是非是非クラブへ出向いてサイケを浴びてみてください!!きっとドップリ楽しめると思いますよ!
それではまた!
HAVE A NICE "TRIP"!!!