こんにちは。みなさんお元気ですか?僕は元気ではないです。なぜならば夏だから。
夏だから。
そんな夏になると、夏歌とかいうやつが一般的に聴かれます。
一般的に夏歌と聞いて想像されるであろう曲を選んでみましたが、どうでしょうか。
僕はどいつもこいつも元気だなと思います。まあ特に元気なのを選んでるのもありますが、元気じゃないのも大体エモい歌詞で夏を美化してるので同じ様なもんです。
だってよく考えてみてくださいよ。
......
考えましたか??
そうですよね
美化が間に合わないくらい 夏はクソ暑くてあり得ないほどダルいですよね。
そんなこと無いと思う人は今すぐブラウザバックして湘南乃風聴きながらタオルでも振り回しといてください。
夏はクソ暑くてあり得ないほどダルいのに、なぜ世の夏歌は鬼元気な曲かエモい曲しかないのか。
あっつ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!だり~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!
みたいな曲でそこそこ有名なのはないのか?
と思い、色々考えてみましたが、僕はサマージャム'95くらいしか知らないので諦めました。
(これもちょっとフックがエモさを醸し出してる気がしないでもない)
まあでも調べないのも良くないかな、と思って調べてみました。
そしてサムネで絶望しました。(内容もお察しの通り)
お前らマジか?そんなサムネみたいな夏を過ごしているのか?クーラー効いた部屋で涼むとか、40℃近い炎天下でフラフラするとかじゃないのか?もしかしてそれは僕だけなのか?
というところで一つの仮説を思いつきました。
夏歌、気候変動に順応できていない説
なんということでしょう、ここで気候変動というグローバルな話題がぶち込まれてしまいました。
そうは言っても日本の平均気温は上昇し続けています。
これを見ると、戦後では1990年くらいに急激に気温の偏差の値が上昇してそこから更に上昇している様な気がしないでもないです。(計測に用いる機器が一新された結果かもしれないのでなんとも言えませんが)
では実際夏がどれだけ暑くなってるのか見てみましょう。
名古屋
猛暑日というのは最高気温が35℃を超えた日のことです。したがってこの日が多い年ほど夏が暑い年といえます。
過去100年の猛暑日日数は、平均すると10年で1日のペースで増加しています。増加率で見ると増えてんのか増えてないのかわかりにくいですが、グラフを見ると1990年代後半から現在にかけて、棒グラフの突出した値が集中していることがわかります。*1
まあたまたま35℃を超えるような日が多くなっただけで、実は28℃くらいの涼しい日がほとんどという可能性もなくはないので(家から出ないので外気温がわからない)、真夏日日数も見てみましょう。
真夏日は最高気温が30℃を超えた日のことです。
真夏日日数も、平均すると10年に1.2日のペースで増加しています。ここでも2000年以降の真夏日日数が多くなっている(たとえば70日超の年が多くなっている)ことから、過去と比較して名古屋の夏の気温は上昇していると言えるでしょう。
ただ名古屋がたまたまフェーン現象でアチアチホットになってるだけの可能性も否定できないので、他の都市でも同様の変化が見られるか確認します。ただし、東京や大阪は観測地点の移転により正確な比較ができないため、移転していない京都と福岡にします。
京都
京都は盆地にあるためか何なのか、名古屋よりも猛暑日、真夏日の日数の増加率が大きいです。いずれにせよ名古屋と同様に暑くなっているのは間違いないようです。
福岡
福岡は大体名古屋と同じくらいの増加率ですね。海が近いからか比較的安定しているように見えます。
つまり
これら3都市の結果から、日本の夏の気温は(少なくとも都市部では)上昇していると言えそうです。そしておそらく、90年代以降の猛暑日日数は多いです。
そもそも夏歌にこんなにイケイケなのが多いのは安定成長期で一億総中流だった80年代にウォークマンが流行り、カーオーディオにCDプレーヤーが一般的に搭載されるようになり、音楽を屋外に持ち出すことが可能になったために山下達郎などのシティポップが夏の旅行中に流されるようになったからだと勝手に思っています。(あと夏に祭りが多いとか)
そういう点でバブルが崩壊し、格差が広がり、休みがなくなり、気温が上昇し続けている90年代以降の夏歌は感覚のアップデートを怠っています。今すぐ「夏ってダルいよね~外に出る気一切起きないクーラー万歳太陽死ね」的なだるだるソングを流行らせましょう。がんばれ米津玄師!以上。