名大作曲同好会

“音楽”を創る。発信する。

クリスマスにまつわる回想ができない 〜榊原の場合〜

クリスマス。それは幼気な子供たちが、赤い服に身を包んだ老人が枕元にプレゼントを置くのを楽しみに待つ行事であり、男女がキャッキャウフフと過ごす日であり(死ね)、イエス・キリストが生まれたとか生まれてないとか、セント・ニコラウスがどうのこうのという日である。かくいう私は12/24にも12/25にもそれらしき予定が入っておらず、入っているのはバイトのシフトと、電気ブランを片手に一人空しくレポートをこなす予定のみである。それに加えクリスマス、クリスマスと過去の幻影を模索しているうちに、自分はクリスマスに何の憧憬をも抱いておらず、抱いているのは世のクリスマスムードに対する憎しみだけということに気が付いてしまった。このままではクリスマスの回想などできるわけもあるまい。責任者はどこか。

 

当然ながら責任者は自分である。仕方がないのでクリスマスにまつわる現在のエッセイを書くとしよう。

銀河系は太陽系第三惑星日本国愛知県名古屋市栄、座標にして北緯35度10分2.41秒東経136度54分15.32秒ではあの憎きクリスマスの祭典が繰り広げられていて、どうしたことか私もその場にいた。栄のテレビ塔はご存じだろう。あのなんの変哲もない電波塔の根元には大通りに沿って細長い公園が整備されており、そこでは毎週のように何かしらの催し物が開かれている。今月は12月ということもあり、クリスマス関連の何かが行われていてもおかしくない。そんな栄に私のような幸薄い者が足を踏み入れたら最後、周りの人間との"幸福格差"があまりにも大きすぎて時空に亀裂が生じ、亜空間に閉じ込められ一生日の光を見ることができなくなることは確実であろう。この季節には栄のメインストリートには近づかないよう自分なりに気を付けていたつもりであった。

ではなぜその私がそんな場所にいたか、それは名古屋駅「青年の意識調査」と称して謎のアンケートを取られそうになって怖くて逃げたら、いつの間にか栄にいたからである。その時私は全身真っ黒という、ベムもびっくりの闇に紛れて生きる妖怪人間コーデ、かつイヤホンという、超絶根暗陰キャ不審者オタクのような恰好をしていた(あくまでも"ような"恰好である)ので、こんな不審な人間に「青年の意識調査」的なサムシングが声をかけるはずがないと思っていたので大変に驚いた。しかもその声をかけてきた人間、名古屋学院大学とかのスポーツ系サークルとかにいそうな感じ(偏見)で笑顔を振りまいてきたのでどんどんイライラが募ってきた。

私「時間がないんで~」

男「2分くらいのアンケートなんで(スマイル)」

イラッ「うるせえな時間ねえつってんだろ(私)」*1

とかなんとか適当な問答の末、事なきを得た。そう思ったのだが、そいつは私の視界にヌルっと侵入し、「あなたのことを、応援してます!」と言いながら、満面の笑顔で、頭上に両手でおおきな輪っかを作った。

何何何何~~~~~~~~~??????????????????????????

なんだこれは?新興宗教か、自己啓発セミナーか、キンコン西野の公演で感銘受けちゃうような薄っぺらい考えの持ち主か何かかお前は????私の理解できないことを目の前でするな。ていうかそれ以前にそれ薄気味悪いからやめた方がいいっすよ。

今まで経験したことのない薄気味悪さから逃避し、この季節客引き及びそれに準ずる行為する人間増えるからマジでクソ、客引きやるような人間は全員精神に欠陥があるから血管に空気注入して絶命させた方がいい、など思ってはや足で歩いていると、なんと栄に着いてしまった。しまった。亜空間に閉じ込められる(亜空間には光源がないので一生暗闇という恐怖に耐え忍ばねばならない)。

 

着いてしまったものは仕方がない。亜空間覚悟でいっちょ突入と洒落込もうじゃないか。そう思って入ってみたら、木という木にはイルミネーションがつけられ、インスタ映えしそうな写真スポットがあり、屋台が多数出展しており、当然のことながらカップルがたくさんいた。忌々しきカップルどもめ、早急にここで痴話喧嘩をして己の醜悪さを衆目に晒すか、浮気相手と偶然出会い、たまたま手に持っていた注射器で血管に空気を注入され絶命するがよい。などと思ってたら、なんか周囲からチラチラ見られてる、気がした。そりゃ一人でいたら浮くよな~と思ってたら、そういえば全身真っ黒という、ベムもびっくりの闇に紛れて生きる妖怪人間コーデ、かつイヤホンという、超絶根暗陰キャ不審者オタクのような恰好だったことを忘れていた。まずい。亜空間の前に留置所送りになってしまう。捕まる前に、私は早急に栄の街を脱出した。

 

結論

栄はクソ。

 

 

 

*1:マジ時間ないんで