2019年もあと僅か。
すっかり師走の只中ですが、皆様いかがお過ごしですか?
今年は個人的に大きな転機になった年でしたね。
弟子の活躍により、自分のこと以外にものアチコチ飛び回ることが増え、仕事面でも大きな激震があったりとてんやわんやといった感じでした。
とは言え、今の所去年のように倒れたりすることなく、当初の目標通り健康第一で一年を終えられそうなのは何より良かったかなと思っています。
みなさんにとってはどんな年でしたかね?
そんなこんなで年末企画らしく2019年のニュースを月ごとに振り返りながら、私が特に気になるニュースに勝手に曲を選んで無理やり音楽系ブログ記事にしようというのが今回のポイントです。
無理矢理感がひどいって?
あーそのへんは無視して進みます。
それでは早速1月から!
この月はスポーツ関係で大きな引退のニュースが有ったようですね。
霊長類最強という二つ名も付いたレスリングの吉田沙保里選手と、横綱稀勢の里関の引退がそれです。
嵐の活動休止発表もこの月でしたね。
ではやはりここは嵐の名曲から…
んなわけあるか。なんも興味ないわ。
私が選ぶのはやはりこのニュース。
「徴用工問題で日韓関係悪化」
まあ多くは語らないですが、今年は日韓関係の悪化に尽きる年だったと思います。
そのきっかけともなったこのニュースですが、こういうことは今に始まったことではないですから、さすがにうんざりした人も多かったのではないかと思います。
で、このニュースに当てる曲ですが。
安益泰作曲の「合唱と管弦楽のための交響幻想曲《韓國》」はどうでしょうか。
安益泰(アン・イクテ)は1906年に北朝鮮の平壌に生まれ、日本に渡って音楽教育を受け、そのまま海外に出て更に研鑽を積み、アジア人で一人リヒャルト・シュトラウスに学んだという人です。
「大日本帝国臣民」として学んでいたということですけどね。
韓国の実質の国歌「愛国歌」の作者として知られ、この交響幻想曲の終楽章の合唱もまた愛されているようです。
細かいことはそれぞれWikiの項目があるので、ご覧になってみるといいかと思います。
さて2月です。
今年のもう一つのキーワードである、芸能人の不祥事第一号がこの月でした。
俳優の新井浩文が性犯罪で捕まりましたね。
まあそんなことはどうでもいいですね。
レオパレスの建築基準法違反問題もこの月でした。
どうでもいいですね。
青汁王子も捕まりましたが、どうでもいいです。
やはりこの月は
のニュースが一番です。
このニュースにはこんな曲はどうでしょう。
Sun RaのRocket Number Nineです。
アメリカのJazz界の鬼才として知られる彼にまつわる逸話は多すぎて語り尽くせませんので、ぜひ調べてみてください。
ちなみに彼は故人になったのではなく海王星に帰っただけです。
さてつづいて3月ですね。
この月はカルロス・ゴーンが保釈されたりしましたが、やはりピエール瀧の逮捕に世間は驚いたのではないかと思います。
芸能界と反社の関係などと言われましたが、そもそも芸能界は反社が作った世界なんですけどね。
ということで電気グルーヴの名曲を…それは榊原会員におまかせするとして
私はこのニュースを選びます。
「イチロー選手の引退」
個人的にとても好きなスポーツ選手であっただけでなく、彼の理路整然とした考え方、そして物怖じせずはっきり自分の言葉で自分の考えを発信する姿勢を尊敬しています。
なんだか一生現役でもおかしくないくらいに思っていただけに、結構衝撃を受けました。
引退後も個性的で、そしてあるときには至極まっとうな発言をされていてますます好感を持ちますが、このニュースにはやはり野球を思い出す曲をということで、
黛敏郎作曲の「スポーツ行進曲」はどうでしょう。
テレビ番組用に巨匠黛先生が書いた曲ですが、素晴らしいないようの行進曲になっており流石という他ありませんね。
ちなみに氏は大のスポーツ嫌いだったとのこと。
さて4月には何があったでしょうか。
やはり池袋での「上級国民様」が起こした「死亡人身事故」が印象的でしたね。
悲劇的な事件そのものもそうですが、その後の「優遇」が話題になりました。
日本てまだそういう部分あったんですね。心底クソな事件でした。
そして紙幣デザインの刷新が発表されたのもこの月でした。
なにより平成はこの月とともに終わったのが印象的でした。
私が選ぶのはこれ。
「ブラックホールの撮影に初めて成功」
宇宙のニュースはいつもときめきを感じられて好きです。
このニュースにはかつての大ヒット番組「アインシュタインロマン」のテーマ曲はどうでしょう?
音楽は篠原敬介氏が手がけられて、モーツァルトの音楽をベースに構成された曲でした。
5月です。
もちろん日本人として改元は一大事でした。
私は昭和-平成の改元も経験しましたが、その時とは全く違うムードでの改元はひたすら素晴らしく、厳かで日本人であることを誇りに感じられた瞬間になりました。
令和の時代が良い時代になるといいですね。
この月はその他には大きなニュースがないので困りましたが、その後発表された菅野よう子さんの書かれた「奉祝曲」をもってこのニュースにあてたいなと思います。
菅野よう子さんは言わずとしれた現代日本を代表する劇伴の作曲家です。
非常に幅広い仕事をされており、その仕事をひとまとめに紹介するのは大変ですが、どんなスタイルの曲でもこなされ、さらにどの曲にも菅野さんのものとわかる個性がたっぷり感じられるのはすごいですね。
6月です。やっと半分ですね。
この月は吉本興業の闇営業問題に端を発した芸能界と反社の話題で持ちきりでしたが、全く興味がありません。
山形県沖地震が発生したのもこの月でした。
そして日本がIWC(国際捕鯨委員会)を脱退したのは心から歓迎したいニュースでした。
しかしこの月に選ぶのは
「神奈川県内で相次いで鉄道事故」
6/1には金沢シーサイドラインで逆走の上、車止めに衝突する事故があり、6/6には横浜市営地下鉄ブルーラインで保守用車を移動させる器具に乗り上げて脱線する事故がありました。
鉄道関係なのでこんな選曲をしてみました。
フランスの鬼才、シャルル・ヴァランタン・アルカンの書いた「鉄道」です。
ピアノの超絶技巧を凝らした楽曲は、まさに鉄道が軽やかに走る姿を思い浮かべますね。
さてどんどん行きましょう7月です。
かんぽ生命の不適切契約問題や商業捕鯨の再開がありました。
個人的にははやくクジラが安価に食べたいですが、職業柄このニュースを選ばないわけには行きません。
「京都アニメーション放火事件」
この恐ろしい事件によって日本の誇る文化財産、そして技術が失われてしまったのは間違いありません。
胸糞の悪くなる最悪の事件でした。
ということで同社を象徴するアニメ作品の一つ「響け!ユーフォニアム」の劇中曲「三日月の舞」を選びます。
この曲は原作では架空の課題曲として登場しますが、アニメ版では自由曲ということになっており、音楽担当の松田彬人(作曲者名義は堀川奈美恵)が書いた曲で、非常に吹奏楽っぽさを打ち出した曲になっています。
まあタイトルは実際にあった課題曲「風之舞」を思い出しますし、楽曲自体もどことなくスウェアリンジェン、バーンズ、スパークの作品を思い出しますね。研究されたんでしょうね。
8月です。
セブンペイが不正アクセスでサービス廃止になりました。
小泉進次郎議員と滝川クリステルさんの結婚発表などどうでも良い話題もありましたが、やはりこの月は、
「あいちトリエンナーレ騒動」
に尽きると思います。
その展示内容がプロパガンダ的として大きな話題になりました。
まあアレが芸術作品だったら芸術家ってのは随分となめられたもんだななどと思いましたが、このニュースに当てるのはこんな曲ではどうでしょうか。
アレクサンダー・モソロフの書いた「ピアノ・ソナタ第2番」です。
モソロフはロシアの作曲家ですが、ロシアンアヴァンギャルドの潮流に位置する作曲家で、ロシア・プロレタリア音楽同盟から攻撃され、最終的には強制収容所送りにされました。
なんというか「表現の不自由」そのものですよね。
9月はジャニー喜多川氏の死去が話題になりました。時代は変わっていきますね。
台風15号の上陸や、内閣改造がありました。
しかし個人的に目を惹くニュースが乏しいのでこれを選びました。
「ラグビーワールドカップ2019日本で開幕」
まったくラグビーには疎く、出先でこれに伴う混雑に巻き込まれて初めて開催国だと知った程度ですし、おそらく今後もあまり興味は持たないと思いますので、語れることはあまりありません。
選ぶのはもちろんこの曲、アルチュール・オネゲルの書いた「ラグビー」という曲です。
その名の通りラグビーの情景を描写したオーケストラ曲です。
ぜひラグビー好きには聴いていただきたいですね。
10月はどうでしょうか。
消費税の増税が話題だったでしょうか。
私はあまり生活への影響を感じてはいませんが、どうなんでしょうか。
そして個人的には初めて事前避難を経験した台風19号の上陸が印象深いです。
その後も千葉豪雨など、今年も日本は雨に祟られましたね。
選んだニュースは「首里城の火災」です。
その後原因には憶測などが飛び交っていますが、燃え盛る映像はやはり衝撃的でした。
その後の原因究明等があまり進んでいないように感じるのですが、どうなんでしょうか。
選んだ曲は沖縄出身の女性作曲家金井喜久子が書いた「琉球カチャーシー」です。
さて11月です。
ヤフーとLINEの経営統合、桜を見る会問題など心底どうでもいい話ばかりでしたが、
個人的には相鉄とJRの相互乗り入れ開業が印象に残っています。
え?鉄道ネタが多いって?
鉄道好きなんですよ。撮り鉄ではないですけどね。
しかし本当に大したことがなかった月なので無視したいところですが、
「ローマ教皇の来日」を取り上げておこうかと思います。
このニュースに対しても特段語れることはないのですが、なんとなくバッハのロ短調ミサでも聴いてみましょうか。
この曲を聴く時はリヒターのものだけと決めているので、こちらをどうぞ。
やっと12月です。
と言ってもまだ半ばなのでこの月だけは選ぶニュースはありません。
今年は個人的に雨ばかりが記憶に残る一年でした。
激しい雨は嫌いです。
来年は心穏やかに過ごしたいなという願いを込めて、ドビュッシーの雨の庭で締めたいと思います。
次に私の記事が出るのは来年のことになるかと思いますので、ちょっと気が早いですが年末の挨拶を。
皆さん良いお年をお迎えください。
来年も皆様にとっても私にとっても良い年になるといいですね。
今年に輪をかけてシニカルにやっていきたいと思いますので、名作同ともども来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは本年も一年お世話になりました。