名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

榊原

日本のエクストリームミュージック⑤山塚アイ その1

東京オリンピック覚えてますか? もう存在すら忘れかけてますよね。色々議論があったと思いますが、特に開会式は開催までの経緯を含めてドイヒーでしたね。 まず新型コロナウイルスが蔓延している状況下での開催に賛否が分かれ、小山田圭吾の(実際は傍観者…

日本のエクストリームミュージック④おきあがり赤ちゃん

もうなんだか疲れてしまった、赤ちゃんにかえりたい。そう思う人間が一定数いるのは間違いない。赤ちゃん、それはこの世に産み落とされた人類の中でも原罪以外の罪を背負っていない最も清らかな存在であるから、そこにある種の神性を感じざるを得ないのは、…

日本のエクストリームミュージック③MARUOSA

こんばんは。エクストリームミュージックのお時間です。 今日はMARUOSAを紹介しようと思います。お耳の準備はよろしいでしょうか? いかがでしたか? これはいわゆるブレイクコアと呼ばれる音楽に属するものです。多分。 ブレイクコアとはジャングルやドラム…

trace of rei harakami レイハラカミの思い出

レイハラカミが亡くなってからもうすぐ10年が経つことを知ったのは、ユリイカで彼の特集が組まれていたからだった。 ユリイカ 2021年6月号 特集=レイ・ハラカミ -『unrest』『opa*q』『red crub』から『lust』、『暗やみの色』まで…没後10年- 作者:矢野顕子,…

日本のエクストリームミュージック②ノイズカレー

人間の三大欲求は俗に ・食欲 ・睡眠欲 ・性欲 と言われている。音楽は当然これらを満たすことはできない。 そのはずだった――。 youtu.be 超不定期にエクストリームミュージックを紹介する謎記事、第二弾はノイズカレーです。 ライブするたびにツイッターで…

渋谷系の時代⑨ポスト渋谷系1

この超不定期連載をいつでも畳めるように、話を渋谷系以後に進めていきますよ~。もちろん渋谷系本流にも引き続き触れていきますが。 今回は一聴しただけでは渋谷系との違いがイマイチわからない、ポスト渋谷系の紹介です。 ポスト渋谷系とは 渋谷系ムーブメ…

「四季を巡る」自作解説③ 榊原拓「星色の水面」

我々は、かつての四季を失いつつあるだろう。 こんばんは。榊原です。センセーショナルな見出しを書いてしまいました。さて、今回はピアノコンサート用に書き下ろした曲「星色の水面」について書きます。 これは楽譜の表紙の一部 過去の記事にも書きましたが…

渋谷系の時代⑧United Future Organization

皆さんこんばんは。今日は初めにPRをば。 名作同HPやTwitter でも告知されてますが、「四季を巡る」と題したコンサートが6/29の17:00からあります。私も一曲書いて参加します。見てね。 nu-composers.main.jp 記事にもあるようにクラウドファンディングもし…

さらば、DC/PRG

2021年2月22日、Daft Punkが解散を発表しました。 そしてその裏で、菊地成孔率いるDC/PRGもといdCprGもとい菊池成孔DCPRGもといDCPRGもといDATE COURSE PENTAGON LOYAL GARDEN (以下DCPRGで統一。名前がコロコロ微妙に変わりすぎ。)というビッグバンド も解…

インターネット詰め合わせ

皆さんこんばんは。今日は単発でブログ書くほどではないけど面白かったものを一挙に3つ紹介します。ある意味出オチです。どうぞよしなに。 もくじ 久しぶりにたまを聴いたら良かった件 宮台真司、ギャルに囲まれ困惑する けもフレの謎文化でディグる おわり…

2020年良かった音楽

こんばんは。2020年冒頭に「2020年は復活と再生の年だ......」とツイートしたら、分断と破滅の年になってしまいました。もう言霊なんて信じない。榊原です。 そんな分断と破滅の一年も終わってしまったので、去年と同様にまた性懲りもなく2020年に聴いた曲を…

日本のエクストリームミュージック①The Gerogerigegege

クリスマスも近いし、世の中には閉塞感が漂ってるし、実は世界ももうすぐ終わるので、エクストリームミュージックの話をしましょう。エクストリームミュージックとは究極にヤバいクリスマスにぴったりな音楽のことです。多分。聴けばわかります。 今回紹介す…

渋谷系の時代⑦カヒミ・カリィ編

さあ誰も呼んでなくともやって参りました渋谷系の時代です。 ~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp 前回トラットリアを紹介したので、トラットリア所属のミュージシャンを紹介できるようになりました。あれはそのための記事です。 ということで、今回は前…

渋谷系の時代⑥ トラットリア編

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp こんにちは。 今回はミュージシャン単体ではなく、とあるレーベルにフォーカスしていこうかなと思います。 それはこちら トラットリアです。 トラットリアとは トラットリアとは、1992年にポリスターというメジャー…

渋谷系の時代⑤ ORIGINAL LOVE編

はい、忘れ去られたころに戻ってくる渋谷系の時代のお時間です。 ~前回の記事~ 本当に久しぶりに書くっぽいですね。草。 前回までに渋谷系御三家と言われたり言われなかったりするFLIPPER'S GUITERとPIZZICATO FIVEを紹介したので、残りのORIGINAL LOVEを…

夏歌、それは元気すぎる。

こんにちは。みなさんお元気ですか?僕は元気ではないです。なぜならば夏だから。 夏だから。 一般的に想像される夏 そんな夏になると、夏歌とかいうやつが一般的に聴かれます。 一般的に夏歌と聞いて想像されるであろう曲を選んでみましたが、どうでしょう…

続・ヒットチャートを比較する

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp 続きです。実はまだ比較する予定でした。 (すべて5/20のチャート) フランス クラシック音楽の世界ではフランス音楽は調性が希薄で、美麗な曲が多い印象がありますが、現代の大衆音楽は一体どうなっているのか、その…

ヒットチャートを比較する

こんにちは。 僕は数あるサブスクリプションサービスの中でもApple Musicを使用しているんですが、なんと各国のヒットチャートを見れるんです。 各国のヒットチャート達 楽しそう。 ということで、今回はこのチャートをのぞいてみることにします。これはデイ…

渋谷系の時代④ ピチカート・ファイヴ編〈後編〉

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp こんにちは、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 僕はひたすら居間で0歩生活を送っております。超無気力です。定年退職後の男性が急速にボケ始める理由がわかるような気がします。 それはさておき、なんか野宮真貴と…

渋谷系の時代④ ピチカート・ファイヴ編〈前編〉

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp さて、超弩級不定期連載「渋谷系の時代」、今回は割と間を空けずに戻ってきました。 今回はピチカート・ファイヴ編ということで、ようやくフリッパーズギターの二人から離れられました!やったー。 ピチカート・ファ…

渋谷系の時代③ 小沢健二編

~前回の記事~ nu-composers.hateblo.jp お久しぶりです榊原です。さて、超弩級不定期連載「渋谷系の時代」、時が流れコロナウイルスでイベントも流れ、みんなが存在を忘れた頃に戻って参りました。 今回は小沢健二編ということで、フリッパーズギターの有…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑧ 「Daydream on the Line」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 またしてもネコ。 ということで今日も今日とて「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。 今回は「Daydream on the Line」についてお話しさせていただきま…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑦ 「Illegal Utopia Nagoya」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 これもネコ。 ということで昨日に引き続き「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。 今回は「Illegal Utopia Nagoya」についてお話しさせていただきます…

「机上の空中散歩」収録曲を語る⑥ 「Triangle (not) Bossa」by Red Cat Theater

どうもこんにちは。Red Cat Theaterの榊原ですよ。 これはネコ。 ということで今回から三回連続で「机上の空中散歩」の収録曲について語っていこうと思いまして、えてして、さてはて。 はい。今回は「Triangle (not) Bossa」についてお話しさせていただきま…

本家紅白歌合戦がゴミクソつまらないので「ぼくのかんがえたさいきょうのこうはくうたがっせん2019」を発表する

こんにちは。突然ですが紅白歌合戦ってクソですよね。毎年大体同じ人間が出るし、というか故・ジジイのアイドルグループが幅をきかせているし、曲はつまらないし、演歌歌手が出てきたかと思えば歌唱中にけん玉やったりなんだり。嗚呼視聴率嗚呼視聴率!音楽…

クリスマスにまつわる回想ができない 〜榊原の場合〜

クリスマス。それは幼気な子供たちが、赤い服に身を包んだ老人が枕元にプレゼントを置くのを楽しみに待つ行事であり、男女がキャッキャウフフと過ごす日であり(死ね)、イエス・キリストが生まれたとか生まれてないとか、セント・ニコラウスがどうのこうのと…

新井素子著「・・・・・絶句」に見る、ライトノベルの源流

新井素子という小説家を知っていますか。 高校生にしてSF作家デビューという所謂天才で、デビュー時にはあまりに特徴的すぎる文体のせいで、賞の審査員からブーイングを食らったものの、唯一べた褒めした星新一がごり押ししたおかげで受賞したというエピソー…

なんだかんだ言って子供向け番組が一番シュールな番組が多い

第一部「みんなファイテンションシリーズを見ていたのにファイテンションシリーズのことを忘れて今を生きている」 こんにちは、榊原です。他人の幸福を許しません。 突然ですが、この前Twitterで「アイ・フィールド」という短編アニメを見つけまして 【お知…

渋谷系の時代② 小山田圭吾編

~前回の記事~ どうも榊原です、ご機嫌麗しゅう。 さて、書いた本人すら存在を忘れかけていた不定期すぎてもはや不連載が再開します。 今回は小山田圭吾編ということで、フリッパーズ解散以後の小山田圭吾の軌跡を辿っていきます。それではレッツゴー。 ソ…

鬼畜系漫画に触れるまで

プロローグ 高校二年生の春。 次の年に受験を控えてはいましたが、モチベーションが1ミリもなく、というより微塵も沸いてきませんでした。とはいえ、志望校もないままズルズル3年生になったところで、受験しても落ちるのは目に見えているのも事実ではありま…