名古屋作曲の会(旧:名大作曲同好会)

“音楽”を創る。発信する。

2021-01-01から1年間の記事一覧

土俗性と祭儀性について

祭儀 来る6/26にはいよいよ我々名作同のおくる第4回ピアノコンサートがライブ配信される。 nu-composers.main.jp また、これに関わるクラウドファウンディングもおかげさまで達成し、現在ネクストゴールチャレンジとなております。御礼を申し上げるとともに…

自作曲あけすけ解説シリーズ①「夜の窓辺にて」~ライナーノーツ編~

私たち名大作曲同好会は、芸術に向き合いながら表現を模索する仲間たちを募集しています!!! 芸術を磨きたい方、発信の場を探している方、芸術家を応援したい方、私たち「名作同」の会員になってみませんか??? 気になる方はHPから気軽にお問い合わせあ…

Easy Listnerのためのアニメサントラ選〜風人物語編〜

【広告】 名作同第4回ピアノコンサートのクラウドファンディングが始まっております!期間は4/23〜5/31です。ご支援・拡散の程何卒よろしくお願いします。 ★クラウドファンディングページ★ ★コンサートの曲目★〈オンライン開催決定〉四季を巡るピアノコンサ…

「四季を巡る」自作解説④ 榊山大亮「last day of summer for 2 pianos」

last day of summer for 2 pianos 先に行われる名大作曲同好会第4回「ピアノコンサート」。今回はコロナ禍という未曾有の事態にあってオンライン配信でお送りすることになった。 nu-composers.main.jp 他のメンバーも書いていることかも知れないが、配信コン…

「四季を巡る」自作解説③ 榊原拓「星色の水面」

我々は、かつての四季を失いつつあるだろう。 こんばんは。榊原です。センセーショナルな見出しを書いてしまいました。さて、今回はピアノコンサート用に書き下ろした曲「星色の水面」について書きます。 これは楽譜の表紙の一部 過去の記事にも書きましたが…

「四季を巡る」自作解説② 冨田悠暉「巡るものたちの輪舞曲」

どうも、冨田です。 ちょっと前までトイドラと名乗っていましたが、最近はアート活動の時には本名で通すことにしています。 冨田悠暉フェイス そんなことより、コンサートですよコンサート。 あれは正直面白い企画になりました。 ぶっちゃけて言うと、コンサ…

「四季を巡る」自作解説① なんすい「鏡の都市Ⅰ『秋』」

こんにちは、なんすいです。 好きな季節は冬です。 このたび、6月26日(土)開催予定の第4回名作同ピアノコンサート《四季を巡る》のために、『鏡の都市Ⅰ「秋」』という曲を書かせて頂きました。 曲集『鏡の都市』について 私の実家はでかい川とでかい山に囲…

渋谷系の時代⑧United Future Organization

皆さんこんばんは。今日は初めにPRをば。 名作同HPやTwitter でも告知されてますが、「四季を巡る」と題したコンサートが6/29の17:00からあります。私も一曲書いて参加します。見てね。 nu-composers.main.jp 記事にもあるようにクラウドファンディングもし…

我が国の作曲家005 「淸一二」

シリーズ我が国の作曲家 最近は番外編が続いていた本シリーズですが、今回は久しぶりに研究経過発表の意味も込めて「淸一二」について書いてみようと思います。 相変わらずこの作曲家を知る人はごくごく僅かでしょう。そしてその再評価の機運も全く高まって…

スペクトル学派の技法 初級編②

~前回~nu-composers.hateblo.jp 今回は、実際にスペクトル学派の技法を使ってどのように作曲するのか、自作曲の解説を通してお教えします。 【もくじ】 「変調」で素材を増やす 変調とは スペクトルの弱点、それは―― 次の曲に向けて 「変調」で素材を増や…

俺がエスペラントやる話 後編

〜前回〜 前回までのあらすじ 好きな曲聴いてたら実はエスペラント詞の曲だった。都合のいいことにエスペラントが出てくる百合ゲーがあったからやりますやります。今回はその実録です。ネタバレもそこそこあるので一応ご注意を。 ことのはアムリラートをプレ…

さらば、DC/PRG

2021年2月22日、Daft Punkが解散を発表しました。 そしてその裏で、菊地成孔率いるDC/PRGもといdCprGもとい菊池成孔DCPRGもといDCPRGもといDATE COURSE PENTAGON LOYAL GARDEN (以下DCPRGで統一。名前がコロコロ微妙に変わりすぎ。)というビッグバンド も解…

酒と女と歌とバラと泪と男?

酒宴 酒と音楽については多くの芸術家が、各界の名士がその官能を同列に語っている。 え?下戸にいわないでくれ? まあそうなんですが、今日はお酒が飲めない人には申し訳ないですが、酒と音楽の官能について、いろいろな曲を聴いて見たいと思います。 そも…

スペクトル学派の技法 初級編①

音楽は時代と共に変化しています。 その変化には2つの側面があって、それは文化的な変化と技術的な変化。 つまり、時代の流れの中で過去の価値観が新しい価値観に塗り替えられていくのが前者、 技術が発展して昔できなかったことができるようになるのが後者…

俺がエスペラントやる話 前編

どうも、gyoxiです。 突然ですがみなさん「エスペラント」って知ってますか。そうです、アレです。「世界共通の言語を作ろうぜ!」ってなって作られたあの言語です。今回はそのエスペラントの概略と、私がエスペラントに触れるまでの前日譚です。 そもそもエ…

インターネット詰め合わせ

皆さんこんばんは。今日は単発でブログ書くほどではないけど面白かったものを一挙に3つ紹介します。ある意味出オチです。どうぞよしなに。 もくじ 久しぶりにたまを聴いたら良かった件 宮台真司、ギャルに囲まれ困惑する けもフレの謎文化でディグる おわり…

子供のための作品と作曲家の作風について

ピアノ教室 我々作曲家にはふとした瞬間にやってくる依頼がある。それは「子供のためのピアノ曲」というやつだ。事実私も数曲この手のご依頼を受けたことがあるのだが、よくこのジャンルについて考えると、案外難しいものであることが分かる。 -え?簡単に弾…

個人的音楽が芸術なら、青木龍一郎も芸術家ではないのか ―「HASAMI GROUP=現代音楽」説―

”現代音楽” 個人主義の台頭 HASAMI GROUPに見る個人主義 1.ありがとう 2.てて様 3.景色がほしい 総括 HASAMI groupは現代アートではないか ”現代音楽” 現代音楽という言葉ができてから、いったいどれほど経ったのだろうか。今様色が今や今様ではなく、…

Easy Listnerのためのアニメサントラ選 〜あっちこっち編〜

〜前回〜 nu-composers.hateblo.jp こんにちは、gyoxiです。はい、やってきましたサントラ選シリーズです。このシリーズ、「アニメを知らない人でも1アルバムまるごと楽しめるサントラを」てな感じで執り行っておりますが、「このサントラの“この曲”が良いん…

2020年良かった音楽

こんばんは。2020年冒頭に「2020年は復活と再生の年だ......」とツイートしたら、分断と破滅の年になってしまいました。もう言霊なんて信じない。榊原です。 そんな分断と破滅の一年も終わってしまったので、去年と同様にまた性懲りもなく2020年に聴いた曲を…

我が国の作曲家シリーズ「番外編3」

我が国の作曲家シリーズ 皆様あけましておめでとうございます。 旧年中は名作同も新型コロナウイルスの蔓延で思ったような活動ができず、非常に苦しい思いを致しましたが、皆様におかれましては、ご健康にお変わりはございませんか? 中国武漢を発生源とする…